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野球 週刊現代

大谷翔平がメジャーで「二刀流」を捨てさせられる可能性

天才にも限界はある
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投打で「超メジャー級」

〈球史に例を見ない、類いまれな技術の持ち主。おそらく日本史上最高のスターだろう〉

日本ハムの大谷翔平(23歳)がメジャー移籍発表会見に臨んだ日、MLBの公式サイトは、その才能を手放しに褒め称える記事を掲載した。

シーズン開始当初は右足首のケガにより、一時はメジャー挑戦に「赤信号」が灯りかけた大谷だったが、改めてそのポテンシャルを見せつけたのが、10月4日の日本ハムのホーム最終戦だった。

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この試合、4番・投手で先発出場した大谷は、オリックスのエース、金子千尋から痛烈なヒットを放ったうえ、投げては2安打完封。大挙して視察に訪れていたメジャー12球団のスカウトたちの度肝を抜いた。

「あれを目の当たりにしたスカウトたちは、改めて投打の両面で大谷が十二分に通用すると判断したと思います」

こう語るのは、自身もアスレチックスとジャイアンツで活躍した野球評論家の藪恵壹氏だ。

「ピッチングの面で言えば、何といっても彼には最速165kmの速球という絶対的な武器がある。もちろん、向こうの打者は打球の角度が日本とはまったくの別モノですから、最初のころは勝負球を軽くスタンドに運ばれることもあるでしょう。

しかし、彼がメジャー移籍後の黒田や岩隈と同様にバッターの近くで沈むようなボールを習得すれば、あの直球との組み合わせでそう簡単には打たれなくなる」

 

ピッチングに注目が集まりがちな大谷だが、バッティングについても「メジャーでも五本の指に入るセンスがある」と絶賛するのは、NHKのMLB中継で解説を担当する小早川毅彦氏だ。

「大谷の飛距離はメジャーの大砲にも引けをとりません。当然、打球は引っ張ったときに一番遠くに飛ぶものですが、彼は左方向に流した打球でも、引っ張ったときと同じ飛距離が出せる。

もちろん才能もありますが、日本ハム入団時からメジャーを意識して練習してきた成果でもある。彼のシート打撃を見ていると、決して無理に引っ張らず、ほとんどの打球を逆方向へ丁寧に打っているのがわかります。

メジャーでは小さく動かしてバットの芯を外す変化球が多用される。無理に引っ張るバッティングでは、そうしたボールを打ち損じてしまうことを理解している証拠です」

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