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「日経平均3万円予言レポ―ト」書いた本人がすべて語った

「おい、あれ読んだか?」と大評判

株の鉄火場を長く生き抜いてきた猛者いわく、「相場はまだまだ熱い」。実際、怖がらずに動き出した人はすでに大儲け。兜町も活況に沸いてきた。傍観者から、相場を楽しむ当事者へ――決断の冬。

来年度には達する、と

東京・日本橋の兜町といえば、一獲千金を狙う相場師たちが集まる日本随一の金融街である。

東京証券取引所を中心にした一帯に集まる証券会社は、大手から中小、地場証券まで数十を超える。

雑居ビルの一室を根城に「独自情報」を売る情報屋たちはいまも健在で、書店には一般には馴染みのない株式専門紙、チャート本などがズラリと山積みされている。

投資家たちが株式市場の開く前、早朝から吸い寄せられるようにこの街に足を運ぶのは、ここが古来情報の中心地だからにほかならない。

いまそんな兜町で話題の投資レポートがある。

「おい、あれ読んだか?」

「あぁ、ビックリした」

そのレポートが話題になり始めたのは、日本株が57年ぶりの連騰記録を更新して、史上初の16連騰を記録してから。情報収集に余念がない兜町関係者の間でこんな会話が繰り広げられるようになると噂は一気に広まり、レポートを入手しようとする者が続出。いま関係者たちが先を競って読んでいる「話題の書」となっている。

本誌が入手したそのレポートは確かに刺激的で、タイトルからして『日経平均 3万円の根拠』。日経平均株価は11月9日に約25年ぶりに2万3000円台を回復したばかりだというのに、さっそくその先の「3万円」を示唆しているのである。

 

実際にレポートを読んでみると、

〈われわれは来年度中に日経平均が3万円に達すると考えている〉

という大胆な予言から始まる。

来年度ということは'18年度中。つまり、遅くとも'19年3月までには3万円に達すると断言しているのだから驚きだ。

レポートはそんな読者の疑心暗鬼をあらかじめ読み通しているかのように、

〈3万円というと何か途方もない値のように感じるかもしれないが、足元の2万3000円から7000円上昇すれば届く水準だ〉

と語りかける。

そして、

〈7000円というのは2万3000円の30%。ここから3割上昇すれば3万円に達する〉

と指摘したうえで、日本株がこれから3割上昇する「根拠」を専門的なチャートや数式を使って解説していくのである。

この「予言レポート」が貪るように読まれているのは、レポート発行者が得体のしれない情報屋ではなく、大手証券会社のマネックス証券であることがまた一因。

大手証券は通常大きく外さない穏便な株価予測を出すものなのに、今回マネックスが3万円という大胆予測をしたのは確信するよほどの根拠があるに違いないというわけだ。

今回本誌では、当のレポートを執筆したマネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏を直撃。マネックス本社で本誌の取材に応じた広木氏は「反響がすごく来ていますよ」と言いながら、「日経平均 3万円の根拠」を詳細に語り出した。

――レポートが話題になっています。

「ええ、私のところにも反響が多く寄せられています。そこには『本当ですか?』『信じられない』『大胆ですね』という懐疑的なものも少なくありません。

しかし、私に言わせれば、来年度に日経平均株価が3万円に到達するという予測はまったく大胆ではない。極めて保守的な分析の下に導き出された数値です」