深田恭子が『100万回生きたねこ』を宝物と呼ぶ理由

「自宅リビングに飾っています」

刊行40周年を迎えた絵本『100万回生きたねこ』。累計220万部のベストセラーだけに、各界にファンも多く、女優の深田恭子さんもその一人。ミュージカルで舞台化された際には、ヒロイン役を演じたこともあり、思い入れは深い。40周年の節目に、その魅力をたずねてみた。

小さいころに図書館で出会う

小さい頃から絵本を読むのが好きだったという深田さん。そのなかでも、『100万回生きたねこ』は印象に残る一冊だったという。

「最初は、子どもの頃、図書館で借りて読みました。当時は物語の深さを理解できず、ただただ不思議な気持ちになったのを覚えています。表紙の絵がちょっと怖くて、どうしてこの猫はこんな目をしているんだろう、どんな想いを抱えたら、こういう顔になるんだろう、って」

『100万回生きたねこ』は、主人公のとらねこが何度も生まれ変わるというストーリー。あるときは王様に飼われたり、あるときは泥棒に飼われたりと、さまざまな飼い主に愛されながら、生まれ変わってきた。

何回生きようが、とらねこは、どんな飼い主も好きにならなかった。ところが、誰のねこでもない「のらねこ」になったとき、とらねこの心が初めて動く。うつくしい「白いねこ」に出会ったときだ。そして、物語は大きく動き出す。

「きっと巡りあわせなんだろうな、と思います。どれだけ相手のことが大好きでも、相手が自分のことを好きでなかったら、そこに愛は成立しない。もちろん一方的に想いを注ぐ愛もあるとは思うけど、それはどちらかというと、自分の幸せを願っているだけの気がしています」

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