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「めちゃイケ」が最後のタレントバラエティになるかもしれない

あくまで地上波では、の話ですが。

フジ、次は何する?

フジテレビの「めちゃ×2イケてる!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」の両看板バラエティ番組が、半年後の来年3月に終了すると報道されてから約2週間。

今回はこれからフジが直面するであろう「長寿バラエティの後番組の難しさ」と、両番組に象徴される「タレントバラエティ時代の終焉」について語ろうと思います。

「めちゃイケ」の方は、番組レギュラーではない、たむらけんじがフライングで発表してしまうハプニングもありましたが、11月4日放送分で番組主役である岡村隆史にその事実が公式に告げられ、11月11日放送分では岡村からレギュラー全員に伝達する一連の流れが放映されました。

加えて、この半年を「めちゃイケ"シュウ活"プロジェクト」と題し、レギュラー陣がこの半年でやりたいことを自ら考え、自分達らしいエンディングを目指すと発表しました。

一方の「みなさん」の方は、いまだ公式発表はなく、報道後初のオンエアとなった11月9日放送分でも一切終了について触れませんでした。

収録タイミングの都合で番組での発表が遅れている、あるいは「みなさん」の方は実は終わらない、という可能性はまだ残されているものの、現時点では、両番組の対応は完全にわかれています。

ただ、仮に今後公式発表があったとしても、どんな事件であれファミリーみんなが当事者として番組に昇華させてきた「めちゃイケ」と、とんねるずがやりたいことをやりたい人とやるを貫いてきた「みなさん」ではエンディングに臨む姿勢は異なるでしょうから、それぞれが「らしい終わり方」をすればよいのでは、と思います。

とんねるずの石橋貴明とんねるずの石橋貴明 Photo by GettyImages

多くの番組が終了にふさわしいことも出来ずひっそりと終焉を迎える中、台所事情苦しいフジテレビにもかかわらず、功労者として半年間エンディングマーチを奏でる期間を与えられたのですから、全力で駆け抜けてゴールテープを切ってほしい、というのがバラエティ好きとしての切なる思いです。

ただ、この半年後という期限は両番組にとっては終了までの猶予である一方、フジテレビにとっては、この次どうするかを考えるタイムリミットでもあります。

 

「めちゃイケ」や「みなさん」についてはかなり前から視聴率の低迷や質の低下がネット中心に騒がれ、何度も終了説が流れていましたが、その都度、代々のフジテレビ社長は「これらの番組を超えられる企画やアイディアがあればいつでもやめる。しかしそれがない(なのでやめられない)」という趣旨の発言を繰り返していました。

つまり、ずっと前から終了を意識して「長寿バラエティの次に何をするか」を模索していたにもかかわらず、これまでその目処がたっていなかったということです。今回、両番組を終わらせることが、未来が見えた上でのことであればいいのですが。

ただ、私を含め視聴者が「この番組を終わらせるなら、次はよほどすごい企画を考えてんだろうな。中途半端なことやったらまたフジテレビ叩くぞ」と安易に思うほど、これは簡単なことではありません。

フジテレビに限らず、長寿バラエティ終了後に次の番組が育つまでは、多くの場合ある程度の時間がかかります。そもそもバラエティが終わるのは勢いがなくなるから終わるのであって、前の番組の良い視聴習慣が引き継げるドラマなどに比べ、悪い条件でバトンを引き継がなければならないからです。