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不正・事件・犯罪 週刊現代

座間殺害事件・10人目の被害者が明かす「私を愛した殺人鬼の素顔」

最後に送ってきた写真とは?

男はバラバラに刻んだ遺体に囲まれた部屋に暮らしながら、平然と女性に甘言を弄し続けた。「好きだよ」「会いたい」。会っていたら、彼女もまた毒牙にかけられたのか。殺人犯との日々を語った。

「人を殺したことがある」

9月6日夜、私が自分のツイッターで「死にたいので一緒に死ねる方募集します」とツイートしたところ、『首吊り士』というアカウント名の彼から反応が来ました。
「一緒にどうですか。車と薬を持っています」

そこから少しダイレクトメッセージ(DM)でやりとりをした後、無料トークアプリでメッセージのやり取りや電話をするようになりました。

これ以降、逮捕される数日前まで、毎日のように彼とやり取りをしていました。私は彼に本名を伝えていましたが、彼から聞いていた名前は『りょう』でした。私はその名前で呼んでいた。

その後、名字も教えてほしいと言ったら、何度か断られたのですが、最終的に「山本だよ」と教えてくれた。本当かどうか疑わしかったけれど、年齢は25歳、町田市の黄色いロフト付きのアパートに住んでいる、という話でした。

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今回の報道を最初に聞いたとき、もしかしてと思ったけれど、聞いていた名前とは違った。でも、(報道された)写真を見て同一人物だとわかったんです。

最初の会話は、「一緒に死にたい」という内容でした。私が死ぬことを怖がっていたら、次第に話は「死ぬのはいいから、一緒に住みたい」「会いたい」という内容に変わっていきました。

翌日以降、「近いうちに会えるかな」というメッセージが送られてくるようになった。

初めて彼と会話をしたとき、好青年というか、爽やかな声という印象を受けました。

彼も最初は私に敬語を使っていた。最初の通話では、「死にたいんですよね?」と聞かれ、私が、「はい、死にたいです」と答えた。

私はこれまでも「死にたい」というツイートをして様々な人とSNSを通じてやり取りをしたことがありますが、そのなかでも彼が一番熱心に語りかけてくれました。

<こう話すのは、南関東在住の介護士(21歳)だ。彼女は神奈川県座間市のアパートから9人のバラバラ遺体が見つかった事件で逮捕された白石隆浩容疑者(27歳)と、逮捕直前まで52日間にわたって交際を続けていた。

今回の事件は、SNS上で「自殺志願」をしている女性を誘い出し、殺害したことで社会に衝撃を与えた。

彼女もまた、ツイッターで「死にたい」と漏らし、それに目をつけた複数の人間から接触を受けた。その一人に白石容疑者がいた。

彼女ら自殺志願者の間では、いかに「死」が身近な話題であったかということに驚かされるが、そうした不安定な心理につけこんだのが白石容疑者だった。もし、彼が逮捕されていなかったら、彼女が〝10人目の被害者〟となっていた可能性は極めて高い。

 

初めての通話のとき、彼の電話口からシャワーの音というか、水が流れるポチャポチャという音が聞こえてきたことを覚えています。

「なんで水の音がするの」と聞くと、「何も水はいじっていないけど、なんで?」と返されました。そして彼からすぐに「この話は止めよう」と遮られた。

10月上旬頃から、彼が「好きだよ」「付き合えない?」と好意を伝えてくるようになりました。来年あたりに実際に会う約束をしていて、同棲しようという話も出ていた。

私は本当に病んでいたので、恋とかそういう気持ちはなかった。でも彼との間で、私が働いて彼が家のことをやるという形で同棲するという話はありました。

私はあまり本気ではなかったんですが、彼は悩みとかもよく聞いてくれていたので、とりあえず来年あたりに彼の家に遊びに行って、二人で長崎のハウステンボスに旅行しようねって話をしていたんです。