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日本株を爆買い中の外国人投資家は、日本経済の先をこう見ている

独自調査で「買った銘柄」が判明!
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モノづくりが復活する

マーケットバンク代表の岡山憲史氏も言う。

「これから世界的に電気自動車(EV)の覇権争いが始まりますが、すでに日本の完成品メーカーは出遅れが鮮明になっています。

一方で、EV時代に必要とされる素材分野では、圧倒的な技術力を持つ日本企業に脚光が当たり始めている。

たとえば東芝機械はEVに欠かせないリチウムイオン電池向けのセパレーター(絶縁材)製造装置を作っているが、ここへきて世界中から需要が急増しているため、急遽増産を検討し始めた。そのセパレーターで世界首位の旭化成も、2020年までに生産能力を2倍に引き上げる方針です」

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ほかにも、外国人投資家の買いリストには、カネカ、積水樹脂、日本精工などが並ぶ。

「ベアリング国内トップの日本精工はアジアでも絶好調で、売上高の海外比率は約65%。2019年度に売上高1兆円を目指す強気な経営計画を出したばかりです。

カネカや積水樹脂の製品もすでに自動車、住宅、社会インフラまで幅広い産業で使われていて、ともに中期経営計画でアジアのみならず、欧州や米州でも積極的に攻めていく方針を掲げている。

いまは日本のみならず、アジアも欧米も景気が上向いてきている。こうした部品・素材企業が、国内はもちろんアジアを中心とした海外の需要も取っていく。その好業績が日本経済を牽引し、景気回復のエンジンになっていく。外国人投資家たちはそう洞察しているのでしょう」(経済・金融アナリストの津田栄氏)

 

日本の新聞やテレビは「日の丸製造業」の悲観論ばかりを報じるが、むしろ外国人投資家たちは、キラキラと輝くモノづくりの将来像を見通しているのである。