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発達障害の子供の態度を変えるには、まず親がこう変わる必要があった

実は簡単なことだったんだけど…
かなしろにゃんこ。 プロフィール
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言葉のかけ方ひとつで、こんなに変わった!

他のことでも同じでした。たとえば、息子は翌日の学校の用意をなかなかしません。だから母親の私が促すんですが、普段の息子は、

「わかってるよッ! やるから待ってよ、うるさいなッ!」

と怒鳴る子だったんです。ところが。

優しく言うと思春期のトゲトゲしい返事ではなく、

「うん、ごめんね。今やるから」

と、大人しい返事が返ってくるじゃありませんか!! そしてダラダラですが、問題なく明日の準備をはじめる息子なのでした。

この子は人の言葉に込められたエネルギーを感じとっている!
怒りを感じない言葉かけのときは反抗的にならない!
親がして欲しいリズムでゲームを止めたり、明日の準備をはじめることはない。
けれど確実に言えるのは、イライラしないで過ごせている!厳しく言い聞かせようとしていたのは本当に逆効果だったんだなー。

 

息子が自主的にやりはじめるまでには、正直、時間がかかります。夜遅くなるのがイヤでガツン! と言うばっかりだったけど、寝る時間が多少遅くなるところくらいは、大目に見てあげなきゃいけないのかもしれない……なーんて、ちょっと気持ちに余裕すら出てきます。

リュウ太は小学生になってから、学校でイヤなことがあった日は家でもイライラしていました。私にもそのイライラが飛んでくるので、こちらもイヤな気分になります。すると、息子への注意がどうしてもキツクなるため、親子で2~3時間は険悪なムードのまま……ということもありました。

しかし、私の声かけが優しい言葉であれば、息子は穏やかに過ごすことができるのです。私も、息子のイライラした態度を見なくて済むと、穏やかにいられるんですね。そんなことが分かりました。

息子を「リアル世界」に引き戻すアイデアとは!?

2回目のペアレントトレーニングの日。この回では心理士さんに、ほかの親御さんのケースを教えていただきました。その方にもADHDの子がいるそうですが、親の接し方ひとつで変わっていったそうです。

たとえば、「お風呂に入りなさい!」と何度言っても、その子は「はーい」と空返事ばかりしていたそうです。言うことをきかないので、お母さんは何度も大声で言葉をかけていたそうですが、ダメだったとか。

ところが、それは実は大声を出してもダメで、その子の目の前まで行ってお互い目を見て、「お風呂に入ろうね」と言ってあげないと気がつかないそうなのです。なぜか?

子どもは、テレビを見たり本を読んだりして楽しく過ごしている時間帯は、母親の声かけになんとなく返事をしてしまっているだけで、“母親が何を伝えようとしているか”は気にしていません。しかし、目と目を合わせて話をすると、「ああ! お風呂か!」と伝わるのだそうです。

このような日常の些細なやり取りも、ADHDの子、とくにうちの子ような“ちびっこランボー”相手では、どうしてもケンカになってしまいます。気持ちよく好きなことに夢中になっているときに外部から話しかけられると、イライラしてしまったり、逆にまったく聞いていないことがあるのだそうで。

そこで我家でも、目と目を合わせて話をするようにしましたが、それからは息子とまともな“人間の会話”ができるようになりました。この方法、息子にどうしても危険を伝えなければいけないときにたまたま使っていたけれど(連載第4回参照)、効果が認められていたんですね~。

ヒドイ言い方ですが、熱中しているときの息子は“空想世界の住人”といった感じ。話しかけてみても、どこかポ~っとしているんです。「心ここにあらず」なんてよく言いますが、確かに心がどっか、別の世界にイっちゃってる(泣)。

誰にでも“とりあえず目の前の人の話を聞かないといけない”状態って、あるじゃないですか。その瞬間は来てるけれど、頭の中は人の話を聞く準備ができていない……そんな状態です。ですが、目と目を合わせたときは「リアル世界に戻ってきているな!」と分かるので、まともに話せるという感じなんです。

こういう方法って、育てるお母さん・お父さんにしてみると、手間がかかるし、けっこう気を遣うもんです。でも、それだけの価値はありました。ペアレントトレーニングをはじめるにあたって、心理士さんが、

「親が変わらないと子どもは変わりません」

と言ったことは冒頭に書きましたが、本当に心理士さんの言う通りだと分かりましたね。

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