野球 週刊現代

日ハム・清宮幸太郎、誕生!「育ててくれる球団」で、よかったね

これで3割50本が見えた
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こうした技術面への指摘に加えて、清宮には精神的な成長を求める声も多い。

「日ハムは、木田GM補佐が『ファイターズが理想としている選手になれば社会でも通じる』と断言するほど、選手の人間性を重視する球団で、年末の年俸の査定項目には全力疾走やファンサービスへの注力が盛り込まれている。

ある主力選手がファンサービス査定が悪くて放出されたこともあるほど、入団年次を問わず徹底されています。

清宮はバッティングに対する自身の理想が高いぶん、打ち損じると露骨に残念そうな顔をして全力疾走を怠ったり、守備では大事な場面でポロッとエラーすることがある。そういう部分を叩き直してもらうのにも、日ハムの環境は合っています」(スポーツ紙日ハム担当記者)

 

「特別扱い」しないからいい

加えて、日ハムでは入団後、高卒5年目までは実績のいかんにかかわらず、すべての選手が寮での生活を義務付けられ、毎日の読書や日誌の提出も求められる。これは、大谷翔平も通った道だ。

清宮克幸氏の息子という、生まれながらのアスリート性に加えて、中学生時代から3番エースとしてリトルリーグ世界選手権で優勝するなど、常に世間の注目を集める存在であり続けてきた清宮にとっては、生まれて初めて「特別扱い」されない空間に身を置くことになるのだ。

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「育った環境を考えれば仕方ないのでしょうが、清宮は精神的にまだまだ受け身の部分があります。

プロ入り表明の会見がいい例で『自分のことを厳しく育ててくれる球団』という表現をしていた。聞こえはいいですが、誰かに育ててもらうという意識が抜けていない。

プロは、自分で努力を重ねてもがきにもがいて初めて、コーチからアドバイスをもらえる世界。DeNAの筒香なんかも受け身でのんびりしたタイプでしたが、二軍で徹底的に鍛え上げられて、顔つきまで変わった。

その点、日ハムは、とにかく自分で考えさせるチームですから、清宮にもきっといい成長をもたらしてくれるはずです」(前出・安倍氏)

松井以来の日本人打者による3割50本超え――。球界待望の主砲が、北の大地に君臨する日はもうすぐだ。

「週刊現代」2017年11月11日号より