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野球 週刊現代

日ハム・清宮幸太郎、誕生!「育ててくれる球団」で、よかったね

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日本中が固唾を呑んで見守っていたスーパー高校生の進路が、ついに決まった。12球団一の育成ノウハウを誇るチームで、高校野球史上もっとも多くの本塁打を放った怪物の新たな野球人生が幕を開ける。

誰が見てもベスト

清宮幸太郎(18歳・早稲田実業)本人にとっても、日本球界にとっても、最良の結果だろう。

現阪神・福留孝介(当時PL学園)以来、実に22年ぶりとなる7球団の競合の末、「当たりクジ」を引き当て、清宮との交渉権を獲得したのは、日本ハムの木田優夫GM補佐だった。

「本当に日本の宝となる選手だと思う。どうしても欲しい選手だったので良かった。ぜひファイターズに来て、思い切り野球をやってください」

 

興奮さめやらず、どよめく会場や落胆を隠せない他球団の監督、フロント陣をよそに、淡々と語る木田GM補佐の姿からは、清宮育成への自信が滲み出していた。

「誰が見ても、清宮くんにとって日本ハムは最高のチームでしょう。大谷翔平を育てた経験値で、『スーパースター』の扱い方は心得ているし、フロントにも栗山英樹監督にも、腰を据えて若手を育てる『胆力』がある。

彼が常々公言しているメジャー挑戦にも理解がありますから、ベスト・オブ・ベストです」

野球評論家の金村義明氏がこう言うように、日ハムは大谷のほかにも、主砲の中田翔、4年目で盗塁王を獲得した西川遥輝、今シーズンの前半で「4割バッター」として一躍大ブレイクを果たした近藤健介など、高卒野手を短期間で次々と育て上げており、清宮が日本最強のスラッガーに成長するには最高の環境になる。

大谷翔平Photo by GettyImages

「プロの世界は、またまったく別の世界だと思っている。しっかり自分のやるべきことをやって、自分を信じてプロの世界でもやっていければと思っています」

プロ志望届提出期限のギリギリまで大学進学とのあいだで悩んでいた清宮だが、ドラフト会議直後の会見では、すでにプロに進む意志が強固であることを感じさせた。

アマチュア野球をつぶさに見て回っているスポーツライター・安倍昌彦氏は「清宮はプロという選択をして正解だった」と言い切る。

「残念ながら、いまは早稲田大学だけでなく、大学球界全体を見渡しても清宮に肩を並べるようなバッターや、彼を完全に沈黙させられるようなエースは見当たらない。

ライバルのいない環境でトッププレイヤーになっても、彼の成長を考えたらいいことはなにひとつない。彼に必要なのは、プロですごいヤツらを目の当たりにして、びっくりして、打ちのめされるような試練ですから」