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安倍政権 働き方改革

史上初の3連勝で安倍首相が打つ「次の大胆な一手」をご存知か

「人材移動」という言葉の深長な意味

戦後選挙史上、唯一の「3連勝」

10月22日投開票の第48回衆院選は、安倍晋三首相(総裁)率いる自民党の大勝に終わった。安倍首相が記者会見で勝ち誇ったように、自民党戦後史で3回連続衆院過半数を制した総裁は安倍首相だけである。

1955年の保守合同、即ち55年体制確立後で言えば、池田勇人首相(総裁)と佐藤栄作首相(同)の2人だけが連続過半数を勝ち取っている。

戦後で括ると、1949年1月の第24回衆院選の吉田茂首相(当時の民主自由党総裁)と1952年10月の第25回衆院選の吉田首相(当時の自由党総裁)が過半数を獲得している。

 

最近で言えば、長期政権で知られた中曽根康弘首相(総裁)の1986年6月の「死んだふり解散」と小泉純一郎首相(同)の2005年8月の「郵政解散」での自民党圧勝の例があるが、それでも両氏は2回連続の衆院選過半数の勝利を手にすることはなかった。

その意味では、今般の自民党圧勝は戦後の選挙史上画期的な出来事と言っていい。安倍首相が誇るのは理解できる。

しかしながら、この快挙はすべてが安倍首相に負うものではなく、言うまでもないが、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)の”自爆テロ”と言っていい9月29日の「さらさらない」「排除します」発言という敵失がもたらしたものである。

言葉を自在に操ってきた小池氏がなぜ…

1993年の日本新党からの参院選出馬・当選で非自民連立政権の細川護熙首相側近に始まり、小沢一郎新生党代表幹事(当時)主導で結成された新進党参加、その後は自由党、自民党を渡り歩き、終には小泉純一郎政権の首相補佐官、環境相に至るまで、常に時の最高権力者の傍らで「政権の広報責任者」の任にあった。

そうした政治キャリアを持つ小池氏は人一倍、政治家の言葉の持つ重さを分かっていたはずだ。「クールビズ」の例を持ち出すまでもなく、キャッチーな言葉を編み出して話題を独占してきた彼女が、なぜ「排除します」と言い切ったのか。理解に苦しむ。

パリから帰国後、希望の党両院議員総会で「私の言動で同志の皆さんに大変苦労をかけ、心ならずも多くの方々を傷つけてしまったことを謝りたい」と言ったところで後の祭りである。