【PR】プロアスリートに問われる「引退後問題」
〜働けなくなったら、どうする?

YUKI OTA

太田 雄貴

2017.12.20 Wed

後編では、元フェンシング日本代表の太田雄貴さんに、アスリートのケガによる休養のリスクや引退の舞台裏など、選手たちが直面する危機について尋ねると同時に、日本生命保険相互会社商品開発部の大菅聡和さんに、近年関心が高まっている就業不能のリスクや、10月より発売された、重い病気やケガで入院・在宅療養等が必要になったときの生活費を保障する保険「ニッセイ就業不能保険“もしものときの…生活費”」を開発した背景についてうかがった。前編はこちら。(取材&文・平原悟/写真・村田克己)

治ってはケガの繰り返し

大寺 太田さんは高校3年でアテネ2004オリンピックに出場し、その後北京2008オリンピックとロンドン2012オリンピックで二大会連続銀メダルを獲得されるなど、順調な選手生活でしたね。

太田 実は、ロンドン2012大会の後に引退を考えていたんです。次のキャリアを目指し、大学院でMBAを取得する準備も進めていて。ところが、そんなときに東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の招致活動に加わってほしいというオファーが来た。招致活動が終わると、関わった人間としての責任を自覚するようになったし、剣も恋しくなりました。そこであと3年間は自分のためにフェンシングをやろうと、リオ2016オリンピックを目指したんです。

大寺 ロンドン2012大会後に休養したのは、右手骨折の治療のためだったそうですが?

太田 そういわないと休めないから(笑)。でも指を骨折していたのは事実で、ケガはしょっちゅうしていました。フェンシングに限らず左右非対称に負担がかかる競技を長く続けると、身体のバランスの崩れが起きてケガにつながる。いわば職業病ですね。他にも、左足首のじん帯を手術しましたし、骨折も何度か経験しました。治ってはケガ、治ってはケガの繰り返しで、ロンドン2012大会でも痛みに耐えながらの試合でした。それでも僕の場合は、致命傷になるような大ケガがなかったのは幸運でしたね。

大菅 現役引退表明は、リオ2016大会の試合後でしたよね。

太田 自分のなかではリオ2016大会が最後だと決めていました。幸い、下の世代が育っていましたし、2020年、僕はどれだけ頑張っても、彼らよりいいパフォーマンスはできない。だったら気持ちよく彼らに譲って、彼らがチームをつくる様子を見守る方がいい。

プロスポーツ選手、引退後の問題

大菅 私たちのようなサラリーマンにとって「引退」というと定年をイメージしますが、それは自分で決めるというより、自然に訪れるずっと先のことのように感じます。それに対しアスリートの方々は、常に引退と隣り合わせの危機感を持ってプレーされていらっしゃいますよね。

太田 そうですね。でも、引退って悪い物じゃないと思うんです。いってみれば転職のようなものですから、新しい世界に踏み出すと前向きに考えればいいのではないでしょうか。ただ、実際は十分に準備ができないまま引退して、困るケースもあると思います。

大寺 JOC(日本オリンピック委員会)にもアスリートの現役引退後の就職支援を行う取り組みがあるとお聞きしました。

太田 アメリカではプロスポーツ選手が引退後に自己破産する割合の高さが社会問題になっていますし、JOCも「引退後のキャリアをどうサポートするか」を重要なテーマと捉えていると思いますよ。引退した選手の活躍をロールモデルとして示すことで、現役の選手は安心してトレーニングに取り組むことができますからね。

大寺 アスリートにかぎらず、一般のビジネスパーソンでも、急なケガや病気で働けなくなるケースが増えているそうですね。

「働けなくなったとき」に毎月収入をサポート

大菅 そうですね。病気やケガで働けなくなった際の公的保障の受給状況は、全国健康保険協会の調査結果によると、傷病手当金の支給件数は増加傾向にあり、平均支給期間も約164日と長期にわたっています。さらに、厚生労働省が公表している資料によると、障害年金の受給者は過去10年間でおよそ30万人増加し、約200万人となっています。そしてこのうち約6割を“働き盛りの世代”である20〜50代が占めているのです。このような状態から、ここ最近では、働けなくなったときの収入をサポートする保険が注目されています。

大寺 働けなくなり収入が減ってしまうのは大きなリスクですね。そのような中、日本生命では2017年10月に「ニッセイ就業不能保険 “もしものときの…生活費”」を発売し、発売からわずか1カ月で契約件数が3万件を超えたそうですね。どのような商品なのでしょうか? 
※当記事掲載時点では5万件を突破

大菅 病気やケガに備える代表的な保険として医療保険がありますが、医療保険は入院や手術をしたときの「治療費」の保障を主な目的としています。今回当社が発売したのは、病気やケガ、精神・神経疾患で長期にわたって入院・在宅療養等が必要になったときに不足する「生活費」を、毎月の給付金でサポートする商品です。

 たとえば、会社員や公務員の方が病気やケガで働けなくなった場合、勤務先で加入している健康保険組合や共済組合などから約1年半は傷病手当金が支給され、その後に国民年金の障害年金が支給されるのが一般的です。しかし、これらの公的保障の給付を受けたとしても、健康に働いていたときの収入は確保できません。結果的に貯蓄を切り崩したり、生活水準を落とさざるを得ない方が大半です。そうした公的保障で賄いきれない部分をカバーする保険だとお考えください。

太田 ケガや病気になって治療費もかかるのに、そのうえ収入が減ると家計は相当苦しくなりますね。特に家計を支えている人にとっては大きな問題でしょう。

ケガや病気だけでなく、精神疾患まで保障対象

大菅 そうですね。生命保険文化センターが2015年に行ったアンケートでも「世帯主が働けない状態となった場合の生活資金」に関する質問について約8割の方が「不安」と回答しています。また近年増加している単身世帯にとっても、ご自身が働けなくなるリスクに備える保険へのニーズは高まっていくと考えています。

太田 「不安をどう取り除くか」というのは、アスリートの世界でも大変重要で、不安を抱えた状態で試合に臨むのと自信をもって臨むのとではパフォーマンスに大きな差が出る。それと同じで、保険でリスクに備えることは、日常生活や仕事においてもプラスの影響を与えるのではないでしょうか。

大寺 ケガも病気もいつ起きるかは誰にもわかりません。元気で働いている今だからこそ、考えなければいけないんですね。では、「ニッセイ就業不能保険 “もしものときの…生活費”」は、どのような保障内容なのでしょうか?

大菅 まず、入院や在宅療養などの状態を就業不能状態と呼んでいます。所定の就業不能状態が60日以上継続したとき、月々の給付金をお支払いします。会社員・公務員の方を例にとると、傷病手当金が支給される約1年半は「短期就業不能給付金」を、その後、障害年金が支給される期間には「長期就業不能給付金」を受け取っていただけます。給付金額は公的保障やご家族構成などに合わせてお客様自身で決めることができます。

大寺 お一人おひとりの状況に合わせて給付金額を決められるのは安心ですね。ところで、働けなくなる理由はさまざまですが、お支払いの制限はありますか?

大菅 当商品は幅広い保障範囲を特徴としており、病気やケガはもちろん、精神・神経疾患の場合でも、就業不能になられた原因を問わず保障しています。厚生労働省の2014年の調査によれば、20〜40代の年代別・性別の入院理由は、妊娠・分娩による入院を除いた場合、うつ病などの「精神障がい・神経系疾患」がトップとなっていますので、精神・神経疾患も対象とすることで、今日的なリスクにも幅広く対応しています。

 また、入院だけではなく、医師の指示を受け自宅で治療に専念する場合でも保障の対象としています。加えて、給付金の支払要件は公的な障害等級にもリンクさせており、客観的でわかりやすい基準となっているのも特徴です。

太田 ケガや病気だけでなく、精神疾患や神経系疾患まで保障の対象というのは驚きました。

大寺 精神疾患などのメンタルヘルスは、プロスポーツ界でも大きな問題になっているようですね。2015年に、国際プロサッカー選手会が発表したレポートによると、「現役のプロサッカー選手の3分の1以上が、うつ病や不安の問題に悩まされている」「大きなケガを3回以上経験した選手は、精神的な問題が通常の2~4倍多く生じる」とされています。同じプロスポーツ選手としてどのように感じますか?

太田 どのスポーツでも、選手はプレッシャーと付き合いながら競技していると思います。ストレスとは無縁に見えますが、僕だってプレッシャーはありますよ(笑)。リオ2016大会では世界ランキング1位での出場で、周囲の期待も大きくなっただけにプレッシャーはすごかったですね。多分、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場する選手はなおさら大変だと思います。僕なら耐えられないでしょう(笑)。

大菅 そうですよね。60日以上入院した方のなかで、約4割の方の入院原因は精神障がい・神経系疾患だというデータもあります。精神・神経疾患を保障対象にしたのも、そうした背景からでもありました。

自由度が高く選択肢が増えている時代に

大寺 ビジネスパーソンも日々いろいろなプレッシャーと戦っていますからね。ところで、こちらの保険は、どのような方が加入できるんですか?

大菅 15歳から55歳の方にご加入いただけます。また、会社員や自営業の方はもちろん非正規雇用の方や主婦(夫)の方もご加入いただけるようにしました。主婦(夫)についていうと、もし長期間入院しても収入は減りませんが、治療費がかかることに加え、炊事や洗濯、家族の介護や看護、育児といった家事労働ができない場合に備え、家事代行サービスの費用等に充てていただくことができます。

太田 働き方も多種多様になっていますからね。自由度が高く選択肢が増えている。そうしたなかで、働けなくなった原因問わず幅広くサポートしてくれるのは、利用者の立場に立って商品を開発しているんだなぁと思いました。

大菅 ありがとうございます。どんな人でも、“もしも”のことは積極的に考えたくないのが正直な気持ちだと思います。だからこそ、保険で備えておくことで、日々の仕事や生活に集中できる。そのお手伝いをしたいと考えています。

太田 スポーツでも同じです。最悪のケースについて冷静に向き合って考えることは重要です。ただ、徹底的に考えたあとは、そのことを忘れてプレイに集中する。その2つができる選手は強いですよ。

フェンシングとは「空気みたいなもの」

大寺 太田さんから今後の目標を教えていただけますか。

太田 いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて最終段階に入りますので、フェンシングをより多くの方に知っていただきファンを増やす事が大命題です。加えて、日本フェンシング界悲願の金メダル獲得を両軸にして活動していきたいですね。

大寺 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、フェンシングがもっと盛り上がればいいですね。大菅さんはいかがですか?

大菅 生命保険は、万が一のことが起きて大変な思いをされている方を大勢の人で助け合う“相互扶助”の仕組みで成り立っています。これからも世の中の皆様の不安や悩みを少しでも軽くし、明るい気持ちで暮らしていけるような保険商品の開発に取組んでいきたいですね。

大寺 最後に、太田さんにとってフェンシングとは何ですか?

太田 空気みたいなもの。ずっとそばにあって、僕を育ててくれた必要不可欠の存在です。

大寺 素敵なお話をありがとうございました。

*日本生命は東京2020オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナー(生命保険)です。

 

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太田 雄貴(おおた ゆうき)

1985年生まれ。小学3年生からフェンシングを始め、小・中学共に全国大会を制覇。高校時代にはインターハイ3連覇を達成。アテネ2004オリンピックでは9位、北京2008オリンピックでは日本フェンシング史上初のオリンピックメダルである銀メダルを獲得。リオ2016オリンピック試合後に現役引退を表明。2017年8月、日本フェンシング協会会長に就任。2020年東京オリンピック招致活動にメンバーとして携わり、開催地が東京に決定した際に大粒の涙を流す姿が話題となった。