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転職のプロが読み解く、小池百合子の「キャリアの終着点」

いわば、ジョブホッパーの末路だ

小池百合子という人材の真贋

「守るべきものはしっかり守る。変えるべきものは大胆に変える。」(希望の党、選挙公示広告のキャッチコピーより)

蓋を開けてみれば、単独過半数を確保した自民党、公明党を合わせた与党で3分の2を確保する大勝、野党第一党となった立憲民主党の善戦、そして今回「風を起こす」と期待された希望の党は結党当初の勢いから一転、“上から目線”の発言なども仇となり失速したまま厳しい結果に終わった今回の2017年衆議院選挙。

安倍解散の直後旗揚げした「希望の党」で小池百合子氏が「守りたかったもの、変えたかったものは」なんだったのだろう?

小池百合子Photo by Gettyimages

そもそも小池氏のキャッチフレーズは常に一見、耳あたりが非常に良い。

「都民が決める。都民と進める。」(都知事選出馬時)、「都民ファースト」、「築地は守る、豊洲は活かす。」

絶妙のタイミングで繰り出す、なんとなく心くすぐるフレーズで人心を掴む術は非常に優れていると言えるだろう。メッセージ提示力は、優れたリーダーに求められる資質の1つだ。

 

さて、その小池百合子氏という「リーダー」は、一体、どのような人材なのだろうか?

私は経営者JPという会社を営みながら、日々、経営者人材、リーダー人材の育成と輩出の支援をしており、その中でもエグゼクティブサーチ(俗にヘッドハンティングと言われる)事業において経営者・幹部人材の採用支援を行なっている。

そこで肝となるのが経営者人材、リーダー人材のキャリアを見抜くことによりその真贋をはかるという作業である。

経営トップ、あるいは幹部としてのその人物の「いま」は、それまで経てきた職歴(企業歴)の中身の集積で成り立っている。その人のキャリアの歩み、変遷に関する情報は、社会人年数が多くなればなるほど自ずと雄弁にその当人を物語る。

小池氏というリーダーもまた、ここに至るまでに様々なキャリアを経てきた。今回、そのキャリアを改めて確認してみると、人材コンサルタントとして非常に興味深い部分に気がついた。それをご紹介してみたい。

「一流のジョブホッパー」との共通点

まず、小池氏のここに至るまでの半生をざっと共有すると------。

関西学院大学社会学部中退、カイロ大学文学部社会学科卒、アラビア語通訳→フリーのキャスター→テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」初代メインキャスター→日本新党→新進党→自由党→保守党→保守クラブ→自由民主党(細田派→無派閥)→都民ファーストの会→都民ファーストの会/希望の党

となる。興味深いのは、小池氏が高校生の時に、貿易商を営んでいた父親が石原慎太郎による将来的な新党結成を見据えた「日本の新しい世代の会」の推薦を受けて衆議院議員総選挙に無所属で立候補(旧兵庫2区)し落選していることだ。

家系的な政界との近さ(人脈)、落選という家族の失敗体験が小池氏の人格や信念になんらかの影響を与えたとしても不思議はない。