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野球 ライフ 週刊現代

さあ来週はドラフト会議!清宮を「いちばん伸ばせる」球団はここだ

父・克幸氏は「虎党」らしいが…

才能に溢れた選手が、入った球団のチーム事情に左右されて伸び悩むことはよくある話。では、日本でもっともホームランを打ったこの高校生の能力を最大限に引き出せるのは、どこのチームなのだろうか。

「人格」も磨かせられるか

「私、清宮幸太郎はプロ野球志望届を提出することに決めました」

プロか、大学進学か。日本中の注目を一身に集めていた早稲田実業・清宮幸太郎(18歳)が最後に出した結論は、「プロ」だった。

高校通算111本塁打(9月27日時点)を記録した打棒と、類まれなるスター性。清宮はどの球団も喉から手が出るほど欲しい逸材だ。

「スカウトが地元・広陵出身の大型キャッチャー・中村奨成に惚れ込んでいる広島、マレーロや中島、T-岡田などファーストの選手が余っているオリックスの2球団は指名回避が濃厚ですが、残り10球団は1位指名の可能性を残しており、どこに行ってもおかしくない」(スポーツ紙デスク)

 

くじ引きの結果は神のみぞ知るところだが、そのはかり知れない潜在能力を引き出せる球団はいったいどこなのか。

野球評論家の金村義明氏が言う。

「スケールの大きな選手に育てるなら、やはり日本ハムの育成力は群を抜いています。ケガや好不調の波があっても大谷翔平に二刀流を貫かせた栗山監督とフロントの胆力はさすがというほかない。『スーパースター』をどう扱えばいいかを一番心得ている球団です」

大谷の他にも、主砲の中田翔、3年目で盗塁王を獲得した西川遥輝、今年の前半「4割バッター」として大ブレイクした近藤健介など、高卒野手を短期間で主力にまで育て上げる実績は、他球団と比べて群を抜いている。

大谷翔平Photo by GettyImages 大谷翔平

「ハムは試合中の全力疾走やファンサービスといった要素を契約に盛り込み、選手に徹底させるチーム。若手選手にも読書を義務づけるなど、人格面の成長を促すプログラムが確立されているのも大きい。

清宮は打ち損じると露骨にがっかりした表情を浮かべて全力疾走しないなど、精神的なムラがある。早実は自主性を重んじるチームなので許されてきましたが、そういう部分をしっかり叩き直すのにもハムの環境が適しています」(スポーツ紙日ハム担当記者)

育成環境でいえば、三軍に至るまで施設・スタッフが充実している福岡ソフトバンクが圧倒的だが、清宮が一軍でレギュラーを取るハードルは12球団でもっとも高い。

「選手層が厚いこともあり、高卒野手は下でじっくり育てるというのが基本姿勢です。今季ブレイクした上林誠知も二軍で結果を残してから上げた。清宮も例外にはならないはずです。

ファーストには不動の内川がいるのに加えて、今季不発だったジェンセンの代わりに大型助っ人の獲得も模索している。『強打者枠』は埋まってますよ」(ソフトバンク球団関係者)

プロ入り表明の会見でも、かねてから抱いていたメジャー移籍の夢を改めて明言した清宮にとって、早期に海をわたるためにルーキーイヤーから一軍で実績を残すことは必須だ。

和気あいあいとした雰囲気のなか、秋山翔吾や森友哉ら若手野手陣が伸び伸びと育っている西武も清宮には合っているように見える。しかし、ファーストにはメヒア、浅村に加えて「おかわり2世」山川穂高が急成長中のため、競争は激しい。