企業・経営

飲食店経営の素人が「地獄」に落ちないためのこんな方法、教えます

やっぱり頭を使わないと勝てない
三戸 政和 プロフィール

お店以外で稼ぐ、を考える

飲食店をやるうえで、お店で稼ぐ、という以外の発想を持つことも重要だ。

あなたに料理の腕があり、おいしいものを食べさせたいという本心から飲食店を経営したいと考えているのであれば、自らが相手方におもむき、料理を提供するという方法もある。

欧米ではシェフを自宅に招いてパーティをするという文化が根付いているが、日本でも企業研修の打ち上げや業界団体の催事などではケータリングが振舞われる。こうした「派遣業」も、立派な稼ぎの柱になる。

 

このようなパーティや催事は、土日の昼間などに開催されることが多いが、特に日曜日にはほとんどの飲食店が集客に苦労することから、自らが出向く「派遣スタイル」の機会を増やし、全体の稼働を上げれば良い。

また、この延長線上で料理教室を実施することを考えても良いだろう。昼間の集客が弱い店であれば、その時間を主婦向けの料理教室にすればいい。シェフ自らが教えることで、主婦は大いに喜んでくれるはずだ。ここで、レシピと作り方を教えてしまうのも一手だ。そのレシピをつくるための食材をパッケージで安く販売すれば、物販でも利益を出していける。

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シェフ派遣や料理教室で、その場に15人を集め、一人1万円が取れるとすれば、1回15万円。コミュニティを変えて月に6回やれば90万円となる。食材以外はコストがかからないことから、原価率を30%に抑えることができる。つまり、63万円がまるまる利益となるのだ。月に6万円を稼ぎ出すのがいかに大変か、は前回述べた通り。この出張サービスがいかに効率の良いものであるかがわかるだろう。

さて、ここまで述べてきたことは、誰にでもできることではない。誰がやってもうまくいく、ということでもない。あくまで、成功している飲食店の実際的な事例を提示しただけである。むしろ、これぐらいのことを考えないと飲食店で成功するのは難しいのだ、ということを伝えたかった。

飲食店経営は、終わりなき戦いであり、あくなき追求が必要となる。経営学の全てをつぎ込んだ全方位戦略が必要となるビジネスモデルである。そんな戦地で勝ち抜くのは至難の業。そこで人生を消費するのは、やはり得策とは言えない。

だから、自分の特異な事業領域で戦えばいいのだ。退職後、あるいは脱サラ後の選択肢はひとつではない。筆者はこれからも、「飲食店以外の選択肢」を読者の皆さんに提供していくつもりだ。

これまでの記事でも繰り返しているが、筆者はサラリーマンこそ会社を買うべきだと提言している。これについては、今後も「現代ビジネス」上で記事を執筆していく予定だ。ツイッター上でアナウンスをしていくので、ぜひ、筆者のツイッター@310JPNをフォローいただきたい)