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女性に大人気「フクロウカフェ」のあぶない実態

拘束され、触られ、死んでいくケースも
岡田 千尋 プロフィール

水が自由に飲めない

アニマルライツセンターの改善要望により水を置くようになったカフェもあるが、多くの場合水を自由に飲める環境にはない。

これは、糞尿が増えることや、「必要ない」という業者の都合の良い考え方による。動物は頻繁に水を飲むわけではないが、自分が必要とするときに飲めることが重要だ。

飛べない

「カフェ内を飛ぶとぶつかってしまい危険であるためフクロウのことを考えて拘束している」と業者は言うが、前提がおかしい。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州の規制では、メンフクロウであれば1羽にたいして幅3m×長さ6m×高さ3mが最低限必要であると規定している。一方、日本のフクロウカフェでは、その広さの中に10羽、20羽と詰め込まれている。

飛ぶことを妨げるのは、適切な運動をさせないということであり、当然必要な筋力は衰え、ストレスが溜まる。環境省が定める基準でも運動をさせることが挙げられているが、守られていないところがある。

フクロウは日中ほとんど動かないから問題ないと業者は言うが、あなたなら自分の意志でベッドで休むことと、ベッドに縛られ拘束されることが同じだと思うだろうか。

 

配置場所が低すぎる

獲物を見下ろす位置で過ごすフクロウは、高い位置に巣箱や止まり木が設置されていなくてはならない。

前述のニューサウスウェールズ州の規定には「止まり木や棚は最大限に飛行できる場所に取り付けること。少なくとも地面から2m以上にすること」とされている。

フクロウカフェでは人が写真を撮りやすい位置に配置され、ときには地べたに置かれてすらいる。

単独行動ができない

フクロウは単独行動をする動物だ。フクロウカフェではフクロウ同士が異常に近い距離で並べられ、顔を見合わす状態であったりもする。

さらには大小のフクロウが同じ空間にいるとなると、小さなフクロウは常に危険を感じ続け、緊張を強いられる。