Photo by iStock
ライフ

ADHDの息子が、保育園で「つるし上げ」にあった日

発達障害の息子と漫画家母の奮闘記②

発達障害のある息子・リュウ太を育てる『うちの子はADHD』作者のかなしろにゃんこさん。前回は乳幼児期に感じた「育てにくさ」や、多動性・衝動性のある息子に振り回されて公園から公園へと渡り歩いたことを書きました。ところがまだまだ、前途多難なようでして……。

(前回までの記事はこちらから→http://gendai.ismedia.jp/list/author/nyankokanashiro

「日本死ね」と言わずにすんだけど…

好き勝手し放題、興味のそそる方へ衝動的に行動する息子に振り回される生活が、ようやく終わりそう!

はじめてそう思えたのは、息子が公立の保育園に入れることになった日のことでした。ときにリュウ太2歳。実は息子が0歳のときに保育園に申請は出していたのですが、私の住むA市は待機児童がわんさかいる地域。なかなか「入園決まりました!」通知が届かなくて焦りました。

当時、仕事は忙しくなったていたのですが、収入面を考えて、民間の託児所ではなく「公立の保育園にどうしても入りたい!」と思ってたんです。

「このままでは、待機したまま就学を迎えてしまうな……」

こんな不安があまりにふくれあがってしまいました。図々しくも役所に出向き、

「保育園を増やしてください!」

と、共産党のセンセイに相談(正しくはクレームです 笑)したほど。当時ご迷惑をおかけしたみなさま、ほんとにごめんなさい。

しかし……。

おかげで何とか、入園できることになったんです。保育費を絶対に滞納しないことを条件に、通わせていただけることになりました。私は共産党員ではないのですが、言ってみるものだと思いましたね。おすすめできる方法ではありませんが……。

ちなみに共産党のセンセイによると、

「税金を頻繁に滞納している経歴があると、保育園の待機順番待ちで後回しにされがちです」

とのこと! これが本当かどうかはわかりません。が、恥ずかしながら我が家は夫が税金を滞納していた時期があったので(いまはちゃんと納税してます!)、園になかなか入れなかったのは、その影響があったのかなあーと……。

 

家ではラクな子。保育園では超問題児

余計な話が続いちゃいました。

子どもを保育園に連れて行っても、親と離れたがらなくて困る、保育園になれるまで時間がかかる、という人の話を耳にすることがあります。ところが我が家では、そんなことは一切ありませんでした。

息子は物怖じしません。保育園に到着するや、園にある見たことのないオモチャに飛びついていきます。そして、立ち去る親の方を振り返ることもなく、夢中になってオモチャで遊んでいました。

「送りで手がかからない子で楽だわ~。さみしがることもないし、園でうまくやっていけるかも!」

と安心したのも束の間……。
しばらくすると園の先生から、マイナスな報告が次々と届くようになったんです。

「呼んでも反応がないので聴覚の検査をしてみてはどうでしょうか?」
「物欲が強いせいか、お友だちとオモチャを取り合ってケンカします」
「気に入らないことがあると、オモチャを投げます」

こんな感じです。

「え!? リュウ太ってそんなことするの?」「呼んでも反応がないって、耳が悪いの?」と、最初は信じられない思いでした。家では“イヤイヤ”を言うことすらなかったのに。息子の隠れた本質が通園によって見えてきたかのようでした。

「公園をあちこちまわったから、他の子と遊ぶ経験がつめなかったのかな……」
「母親が仕事してるのがいけないのかな……」
「しつけが足りないのかな……」

あれこれ考えて、悩みました。追い打ちをかけるように、こんなことが。通いだして3年が過ぎた、ある日のことです。

漫画1