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不正・事件・犯罪

性犯罪繰り返す福岡小5女児殺害事件被告の驚愕発言「合意はあった」

性犯罪者処遇プログラムに抑止力はない

犯罪者たちは法廷で全く同じ反省の弁を述べる

世の中には犯罪を繰り返す人間がいる。

前科17犯の窃盗常習者、出所するたびに覚せい剤を使用する者、痴漢で2度目の法廷に立つ者……これまで丸13年間刑事裁判を傍聴し、そんな人間たちを幾度となく見てきた。

なぜか彼らは、法廷で全く同じ反省の弁を述べる。

「自分の弱さがあった」

しかしそれを言ってしまうと、人間だれしも犯罪を繰り返すことになってしまう。

 

再犯者については平成28年度版「犯罪白書」にも特集が組まれ、入所受刑者人員のうち、再入者数および再入者率が示されている。平成18年をピークに入所者数自体が減少しているため、それに伴い再入者数自体も減少してはいるが、割合で見ると平成16年から増加を続け、平成27年では全体の入所者のうち再入者の割合が59.4パーセントと半数以上を占める。刑務所における再犯者の割合は増加しているのだ。

その中には、痴漢や窃盗などの刑罰の軽い犯罪ではなく、強姦や殺人などの重大犯罪を繰り返す者もいる。彼らは刑事矯正施設である刑務所で長期間を過ごし、自分の犯した罪を見つめ、更生の道のりを歩んできたはずの者たちだ。

特に性犯罪を犯した受刑者に対しては再犯防止のための特別なプログラムが用意されており、条件が合えば受講することができる。これは2004年11月に奈良県で発生した女児誘拐殺害事件をきっかけに導入された。事件翌年に法務省矯正局と保護局が共同して『性犯罪者処遇プログラム研究会』を立ち上げ、2006年度から性犯罪再犯防止指導を特別改善指導の一つとして実施している。

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受刑者誰でもがこのプログラムを受講できるわけではない。各刑事施設の職員が受刑者に面接を行い、リスクの査定をしたうえで、その結果に応じてプログラムを受講させるか否か、また受講させるのであればどのプログラムが適切かを決めてゆく。

「プログラムを受講した人としていない人を比べましたところ、受講した人については再犯率が21.9パーセント。受講していなかった人については再犯率が29.6パーセント。8ポイント程度差があります。詳しく統計を分析しましたが、確実にプログラムの効果が反映されたものだというところで、結論づけられています」(法務省矯正局成人矯正課)

と、プログラムには一定の成果を生んでいるようだ。

だが、前刑受刑中にこの『性犯罪者処遇プログラム』を受講したにもかかわらず、出所後に再び性犯罪を犯した男がいた。