メディア・マスコミ 選挙 政局

「ちょっと自民党にお灸を…」そんな思いが大惨事を招くかもしれない

当選者たちは責任をとれるのか
楡 周平 プロフィール

これぞ「国難」ではないか

有権者から政権与党が見放された時、えてして選挙結果は、野党大勝、与党大惨敗と極端に振れる。〇〇チルドレンと称される新人議員が生まれるのもその時だ。普段の選挙なら、絶対に当選するはずのない人間が議員になれば、比例に至っては、順位最下位の候補者まで当選したこともある。だが、議員になれば、国政の場での一票の重みは皆同じなのだ。

「ちょっとお灸をすえてやる」つもりで投じた有権者の票の積み重ねが、とんでもない政権を生み出した例はいくつもある。そして、惨事というのは、「よりによってこの政権の時に」というタイミングで起こることが多いように思う。

 

いま世界を見渡すと、「よりによって」という面子が揃い始めているのではないだろうか。アメリカではトランプ氏が大統領になった。ロシアはプーチン大統領、中国は習近平国家主席の事実上の独裁政権。いずれも覇権主義の権化のような存在だ。そして、北朝鮮には金正恩委員長、韓国は文在寅大統領。朝鮮半島情勢はこれらの国々を巻き込んで、極限の緊張状態にある。もちろん、安倍氏もその一人かもしれないし、私自身も現政権のやり方は、あまりにも傲慢、かつ強引に過ぎると思う。

しかしである。政策すら明確になっていない新党から出馬する。しかも、能力未知数の新人と、再選のためならば政治信条をあっさり変える。こんな節操もない人間たちがこの国の政治を担うことになった時の光景を想像すると、どうしてもあの東日本大震災の際に思わず呟いた言葉が脳裏に浮かぶ。

「よりによって、こいつの時に……」

自民党に代わるまともな野党第一党がない。それが、我々の最大の不幸であるとつくづく思うのだ。