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同じ雨を浴びて、人間と犬は何を考えているか?

スヌーピーの叙情的な一言

親指の味が左右で違う?

今年の1月1日からPEANUTSの日めくりカレンダーを使っている。9月27日の四コマはライナスが主役だ。誰が主役であるかは、見たとたんにわかる。ライナスがコマのなかにいるのを見ると、僕はたいそううれしい。

ライナスはひとりで立っている。背景は例によってまったく描かれてはいないが、ライナスの自宅のなかだろう。引きずった毛布を左手で顔の左側に当てがい、右手の親指を口のなかに入れている。

次のコマでは、毛布を持った手を下ろし、口に入れた親指を外に出している。おや、なんだろうな、という表情を浮かべている。三コマ目のライナスは、毛布を右手で持って顔の右側面に当てがい、左手の親指を口のなかに入れている。

そして四コマ目では、TVの前のルーシーに、ライナスは言っている。「これまで一度も気づいたことはなかったのだけれど、僕の親指は左右によって甘さが違うんだよ」。

三行にわたる原文を引用しておこう、次のとおりだ。作者のチャールズ・M・シュルツは台詞の文字を手書きした。まず最初に書き込むのが台詞のレタリングだったという。すべて大文字で書かれているから、ここでも大文字にしておこう。

I NEVER NOTICED IT BEFORE…ONE OF MY THUMBS IS SWEETER THAN THE OTHER.

口に入れてしゃぶる親指は左右によって甘さが異なる、というアイディアだ。よく思いついたものだ、と僕は思う。これはじつに結構だ。しばしあっけにとられたようなルーシーの表情も好ましい。ついでに書いておくと、ライナスはルーシーの弟で、ふたりのラスト・ネームはヴァン・ペルトという。