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小池百合子 衆議院議員選挙 希望の党

小池百合子の強運を引き寄せた、父親譲りの「博徒のDNA」

布石は都議選後、すでに打たれていた

自公「過半数割れ」をもたらすのか

怒涛の勢いで前に前に突き進む小池百合子希望の党代表(東京都知事)は、まるで映画『エイリアン』(第1~3部)で女優シガニ―・ウィーバーが演じた「リプリー」のようだ。

希望の党への事実上の合流決定に当たって平伏させた民進党の前原誠司代表を始め、新党結成に民進党を離党して参加した細野豪志元環境相らも「リセット」されるなど、小池氏のパワーは全開モードである。

 

選挙取材を長年担当してきたベテラン政治記者でさえ、今回、衆院選で希望の党がどれだけ議席を獲得するのかを確信をもって読めないほど予測は難しい。

全国で11ブロックある比例代表(180人)において、同党が北・南関東ブロック(42人)、東京ブロック(17人)、そして東海ブロック(21人)で自民党と五分の戦いを演じることができれば、選挙区と合わせて150議席超に届くとの見立てもある。

逆に言えば、自民党(解散時287議席)が過半数233議席を割り込むマイナス50議席超ということだ。もっと厳しい見通しを語るベテラン記者もいる。小池旋風の吹き具合によるが、自民、公明両党を合わせても過半数に届かない可能性もゼロではないというのだ。

まさに「政権交代」である。そこまで小池氏の視野に入っているのは間違いない。

民進党を「分ける」布石は、打たれていた

筆者はこれまで、小池氏は今衆院選を通じて50~60議席を擁した新党を掌中にして安倍晋三首相(自公政権)との近い将来の大連立実現を構想していると見ていた。

ところが、その見立ては見事に外れた。小池氏は相当早くから、具体的には東京都議選後から密かに非自民・非共産の「第2の保守党」を模索していたのだ。

しかも当時すでに前原、細野両氏は、民進党を離党するか、分党して大村秀章愛知県知事や河村たかし名古屋市長らと連携し、そのうえで新党を立ち上げるはずの小池都知事との合流も視野に入れていたのだ。

この構想の背後には、日本労働組合総連合会(連合)傘下の全トヨタ労働組合連合がいたとされる。