左から次男、伊藤さん&三男、長男。三男は今の旦那様との間の子。写真:伊藤みかこさん提供
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IQ28の障がい児持つ母の再婚論「ステップファミリーを楽しむ術」

「再婚の方が絶対に上手くいく!」

医師がオススメする名医を紹介する医療情報フリーペーパー『ゲンキのモト』編集長の伊藤みかこさん。編集者としてバリバリ活躍する傍ら、16歳、13歳、2歳の男の子たちを育てる母親としての顔を持つ。しかも、体重664gの超未熟児として生まれた次男は言葉を発することもできない重度の知的障がい児だという。

夫の浮気、超未熟児の出産、障がい児育児、離婚、そして再婚──人生の荒波にもまれるどころか、精力的に波を乗りこなしている伊藤さんに話を聞いた。

*前編・中編はこちら(http://gendai.ismedia.jp/search?fulltext=%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%81%93

地獄のような結婚生活から、シングルマザーへ

今では母親として、1人の働く女性として、自分らしい生き方を貫く伊藤さんだが、家庭を顧みない夫に悩む専業主婦として生きていた時代もあった。高校時代のパートナーと20歳で結婚。すぐに妊娠し、翌年には長男を出産した。

しかし、どんどん母親らしくなっていく伊藤さんとは対照的に、大人になりきれず若者らしい生活をしたがる元夫。この頃から、2人の心の距離はどんどん離れていったという。

 

ある日、夜遊びばかりしていた元夫に子育てへの協力を頼んだところ、返ってきたのは「養ってもらっているのだから、文句を言う立場じゃない」「同じだけ家に金を入れられたら、対等に扱ってやる」といった暴言の数々。

そのまま専業主婦でいるか、仕事に戻るか迷っていた伊藤さんは、「好きな仕事をして次に浮気された際は、必ず1人で子どもを養えるくらい自立しよう。もう我慢し続けるのはやめよう」と仕事復帰を決意した。その後、元夫との関係はこじれたまま、伊藤さんはユウゴくんを妊娠、出産する。

「(妊娠前から関係は)超悪化してたから。健常児だったとしても離婚してたでしょうね。離婚した方が幸せだったと思う。でも、母は離婚しない方がいいとか言うし、私もユウゴが障がい児だからやっぱり彼と一緒にいた方がいいのかなと思った時期もあったけど、本当に離婚してよかった」

1人でやっていけるのか、ユウゴくんのことを見ていけるのか、不安もプレッシャーもあった。しかし、夜遊びが高じて浮気に走った上、徐々に本気になっていく元夫。ユウゴくんが生まれた際も、重度の障害を負った子を育てるのは無理だからと「絶対助けないでください」などとNICUの医師たちに言い放つ。そんな元夫との生活を続けていくのは難しかった。

赤ちゃんの頃のユウゴくん。写真:伊藤みかこさん提供

「26歳の時にいろんなことが発覚して、ぎくしゃくしたままずっと4年間揉めてて離婚したんですけど、4年間ほんと地獄みたいだった。また今日も女と遊んでるのかなとか、今日もまた裏切られるのかなって思い続ける精神面へのマイナスを考えたら、『よし、今日からどうにか頑張っていこう』って前向きな気持ちで生きていった方が絶対いい人生を送れるような気がする」

離婚を決意。シングルマザーとして新たな一歩を踏み出した。