サッカー

「ロシアW杯」日本代表のキャンプ地は一体どうやって決まるのか

キーワードは「岡田の4条件」?

「岡田の4条件」

ロシアワールドカップまで9カ月。ピッチ内のみならず、ピッチ外の準備も急ピッチで進めていかなければならない。

重要案件の一つが、1カ月にわたって滞在するベースキャンプ地選びだ。

グループ分けの抽選会は12月1日、モスクワで開催するとFIFA(国際サッカー連盟)が発表している。試合の日程、場所を踏まえたうえでキャンプ地を決定することになる。ただ、抽選会を待ってから決めるのでは手遅れ。既に候補をいくつかに絞っていると見ていい。

日本がベースキャンプ選びの指標にしているのが「南アフリカの成功」である。

2010年の南アフリカW杯で日本代表を率いた当時の岡田武史監督は南部の都市ジョージを選び、高級ゴルフリゾートの「ファンコート」を貸し切りにした。613ヘクタールの広大な施設。見晴らしのいい場所を食事会場に設定したり、その隣には卓球台を置くなどしてリラックスできる環境を細かく整えた。

 

これはドイツW杯のベースキャンプ地に選んだ施設が貸し切りにできず、食事会場も窓のない地下だったために、その教訓を活かしたものだった。

岡田は選考に4つの条件を挙げていた。

(1)安心安全
(2)空港に近い
(3)リラックスできる
(4)いい練習グラウンドがある

ジョージは空港へのアクセスも良かった。試合前後の移動がストレスになってはいけないという判断だった。

ちなみにフランス代表、デンマーク代表はジョージ近郊でキャンプを張っていた。筆者もレンタカーで宿舎の前を通ったことがあるが、空港へのアクセスは日本よりも時間を要し、ちょっと不便に思えた。

「ファンコート」が最高の環境だと言えた。ベースキャンプ地を細部までこだわった結果、日本は2大会ぶりにグループリーグを突破することができた。

この成功例をもとに、2014年のブラジルワールドカップのベースキャンプ地にはサンパウロから内陸に100kmほど入ったイトゥが選ばれた。施設の「スパ・スポーツ・リゾート」は東京ドーム3個分の敷地を誇り、3階建ての宿泊施設を新しく建てている。

周囲は高い壁に囲まれて外部の目をシャットアウトしており、セキュリティーは万全。1階にガラス張りの食事会場を設け、選手の部屋にはバスタブも置いた。施設の目の前にグラウンドがあり、自主的に練習できる環境も整っていた。リラックスできるように十分、配慮されていた。

そして南アフリカ以上にこだわったのが「(2)空港に近い」である。