Photo by iStock
メディア・マスコミ 選挙 政局

北のミサイルは、「臨時国会冒頭解散」の引き金となるか

首相の頭の中には、あるはずだ

「批判的メディア」でも支持率回復

マスコミ各社の世論調査で安倍晋三内閣の支持率が回復してきた。こうなると、首相も「例の問題」が頭をよぎるはずだ。衆院解散・総選挙である。早ければ、9月臨時国会の冒頭で解散する可能性も出てきたとみる。

主な世論調査結果をみてみよう。安倍内閣の支持率は次のとおりだ。数字は%。カッコ内の△は前月比増、▼は同減。日付はいずれも9月。数字は「選挙ドットコム」(http://go2senkyo.com/articles/2017/09/13/31909.html)から引用した。

読売新聞(8〜10日) 支持50(△8) 不支持39(▼9)
NHK(8〜10日) 支持44(△5) 不支持36(▼7)
毎日新聞(2〜3日) 支持39(△4) 不支持36(▼11)
NNN・日本テレビ(8〜10日) 支持42.1(△6.5) 不支持41(▼6.3)

朝日新聞(9〜10日) 支持38(△3) 不支持38(▼7)
JNN・TBS(2〜3日) 支持48.1(△8.4) 不支持50.5(▼8.5)
共同通信(2〜3日) 支持44.5(△0.1) 不支持46.1(▼2.9)

ここでは安倍政権の支持率が不支持率を上回った差の大きい順に並べてみた。1行間隔を空けて、朝日以下が不支持率が支持率と同じか上回った順だ。

 

こうしてみると、安倍政権に好意的な読売だけでなく、批判的なNHKや毎日の調査でも支持率が不支持率を上回っているのが分かる。なにより、前月と比べて全社で支持率が増え、逆に不支持率が減っている。

とくにJNN・TBSは支持率と不支持率が同じ8%台の変化幅で逆転した。安倍政権には厳しい報道で知られたTBSの調査でこうなのだから、政権にとっては劇的と言っていいくらいの回復ぶりである。さんざん政権を批判したTBSはさぞガックリきたことだろう(笑)。

民進党の前原誠司・新代表に対する評価といえば、ここで紹介した全社で「期待しない」が「期待する」を上回った。たとえば、朝日は「期待する」の28%に対して「期待しない」が58%である。その差は実に30%ポイントに上った。

ここでも皮肉なことに政権に厳しく野党に優しい朝日の差がもっとも大きかった。前原代表は朝日に裏切られた気分かもしれない(笑)。

小池百合子・東京都知事が結成を模索している国政新党に対する評価もみておこう。こちらは朝日で「期待する」が「期待しない」を10%ポイント上回ったが、残る5社(毎日は調査なし)は軒並み「期待しない」が「期待する」を上回った。

野党の連携や選挙協力については、まったく冷ややかである。全社で「反対」が「賛成」を上回っている。反対と賛成の差がもっとも大きかったのは、やはり政権に批判的で野党に同情的な毎日だ。反対の63に対して賛成が23と、その差は実に40%ポイントに上っている。