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霞が関で「開成官僚」VS.「麻布官僚」大戦争が勃発中

受験エリート「トップ2校」が罵り合い
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麻布官僚の世界では同窓会活動は盛んではない。麻布OBで元経産官僚の牧原秀樹代議士が言う。

「麻布の人は群れませんからね。開成のように、役所と政治家が一緒の同窓会をやることはない。

麻布初の総理になった橋本龍太郎さんを中心に作られた『麻龍会』(現『麻立会』)がありますが、麻布出身の政治家を支える会であり、霞が関とのつながりはありません」

橋本龍太郎Photo by GettyImages 橋本龍太郎

元経産官僚の古賀茂明氏も続ける。

「経産省では、広瀬勝貞さん(現・大分県知事)が次官だった頃は『麻布会』という同窓会を毎年やっていましたが、しばらくしたらなくなりましたね。麻布では上下関係というのがほとんど通用しないんですよ」

古賀氏は前川氏と並び「安倍政権に弓を引いた」と言われる麻布OBだ。

「麻布ではサッカー部でしたが、中学2年生のときに、3年生に『自分たちのほうが強い。3年と2年で試合をやって、勝ったほうが大会に出よう』と提案しちゃうような学校です(笑)。下克上の世界ですよね。秩序を嫌い、権威に対抗する」(古賀氏)

開成OBで元財務官僚・小林鷹之代議士の次の証言とは対照的だ。

「開成は上下関係がしっかりしているので、先輩を敬わねばならない。僕は一浪して大学に入ったので、大蔵省時代、直属の上司が開成の後輩ということがありました。相手もやりづらそうで、やっぱり上下関係は変わらないなと思いましたね」

秩序を重んじ、群れる開成。秩序を嫌い、群れない麻布。校風の違いは大きい。

開成は、一言でいえばバンカラだ。毎年の運動会のために、半年がかりの練習を続ける。下級生への指導は高3があたるため、上下の結束は異様なまでに強まる。5月第2日曜日の運動会終了後に、中1と高3が号泣しながら健闘をたたえ合う情景は、開成の風物詩だ。

「5月の運動会が終わってから本格的に勉強をはじめ、東大に200人近くが合格する。この要領のよさというのは、開成の環境でないと得られなかったと思う。麻布はチャラチャラしてるだけで、結局芯がない連中の集まりですよ」(開成官僚)

 

前川喜平vs.北村滋

一方の麻布は独立独歩だ。都心・広尾に位置し、付近には東洋英和女学院などの女子校も多数。『遊び人』の生徒も多い。

「制服を着るのは入学式当日だけで、私服通学。廊下に灰皿も置いてあって、教師の前でタバコを吸っても怒られなかった。

校則らしき校則なんて何もなかったです。麻布の同級生はいろんなタイプがいて、勉強ができるだけでは褒められない。開成は西日暮里のガリ勉学校で、運動会みたいなマッチョ志向でダサいイメージですね」(麻布官僚)

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