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霞が関で「開成官僚」VS.「麻布官僚」大戦争が勃発中

受験エリート「トップ2校」が罵り合い
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開成には「開成会」と呼ばれる同窓会組織がある。「ニューヨーク開成会」「外科学会開成会」のように居住地や職種で区切った開成会もあるのだが、「丸紅開成会」や「JR東日本開成会」といった勤務先別の会もある。とりわけ目立つのが、霞が関の省庁別の開成会だ。

麻布に上下関係は存在しない

ネットワークは、霞が関の省庁に張り巡らされている。財務省開成会(68名)や警察庁開成会(46名)から、小さいところでは内閣情報調査室開成会(4名)にいたるまで、あらゆる省庁で開成会が結成され、定期的に会合が持たれている。

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これがライバル・麻布官僚を苛立たせるのだ。

「連中はしょっちゅう省の食堂や共済会館で開成同士でつるんでるんですよ。先輩が次官就任だなんだってね」(麻布官僚)

2017年7月の「財務省開成会」では、元事務次官の武藤敏郎、丹呉泰健ら計30名の現役・OB官僚が出席した。丹呉は現在、開成学園長も務める。

「ときには政治課題の話になりますが、もっぱら、命をかけて戦った運動会の棒倒しの話に花が咲きますよ。五十嵐貞一さん(元審議官)、武藤敏郎さんの音頭で、毎年1回開いています」(元財務官僚・長崎幸太郎代議士)

2016年3月に開かれた「岸田外務大臣を囲む外務省開成会」の場合。外務省勤務の開成OBのうち在京の職員26人全員が出席、大臣官房総務課長(当時)の小野啓一司会のもと、岸田氏が冒頭に挨拶。全員が自己紹介して懇談し、校歌を岸田氏とともに歌って散会した。

 

これら霞が関の開成会とは別個に、国会議員の開成会「永田町開成会」も存在する。前出の井上氏が言う。

「開成OBの国会議員9名で組織しています。トップが岸田政調会長で、僕が事務局長ですね。当初は財務省に開成出身者が多いこともあって、毎年1回、財務省の開成OBとの定例の飲み会を(財務省開成会とは別に)やっていました。他の省庁とも、3~4年に1回、合同で飲み会をやっています。

会では開成時代の話が多いですね。運動会の話はもちろん、あの先生はまだ生きているんだろうかといった話で盛り上がります。もちろん政治家と官僚だから仕事の話もしますよ。仕事に活かせるいいネットワークだと思います」

これを発展させたのが冒頭の「永霞会」だ。

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