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社会保障・雇用・労働 AI ロボット

田中角栄こそ、AIに淘汰されない究極の人材である

生き残りたいなら、メカトロ人材になれ

AI(人工知能)の進化によって、今から20年以内に、人類の仕事のうち49%が消滅する可能性があると予測されている。

これは仕事をAIに奪われる人々にとっては深刻な事態であると同時に、今後就活を始める学生や、転職を考えている20代、30代の若者にとっても、気になる問題のはず。

これからの時代、人間はいったいどのような仕事を選べばいいのか? 『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』の著者で、経営コンサルタントの鈴木貴博氏が解説する。

これからは、専門的な仕事ほど危ない

5年前までは20代のビジネスパーソンに対して就職コンサルタントは「他の人間がまねできないような独自スキルを身につけた人材になることが大切だ」と、教えていた。

しかし今、20代の人には「その前提が2012年に変わった」ということを理解しておくことが重要だ、と言いたい。

 

今、問題になっているのは2012年に人工知能が深層学習(ディープラーニング)をすることが可能になったことで、そういった独自スキルの多くを人工知能が学んでしまうようになってしまったことだ。

たとえば弁護士のような独自スキルは、比較的早い時期に人工知能がまねをしてしまうのは間違いない。実際、2030年頃にはパラリーガル(弁護士助手)の仕事は人工知能にとって代わられ消滅すると予測されている。長期的には裁判官のような判断が必要な独自スキルも人工知能が学べるようになると言われている。

これまでは多くの時間とお金をかけても司法試験に合格すれば、かなりの確率で一定水準以上の生活が確保できたのだが、それは完全に過去のものとなってしまった。

その前提で言えば、今、20代の若者が選択すべきは「人工知能がマネできないような独自スキルを身につけた人材になる」ということになる。そうしたことを提唱している就活分野のコンサルタントもいる。

しかし、これはかなりあやしい。5年や10年ならともかく、20年となると、人工知能がマネできない人間の頭脳労働などほとんど残されていないかもしれない。ここが問題だ。

弁護士や行政書士、ファンドマネジャーやトレーダー、不動産鑑定業務や銀行業務など仕事が専門的であれば専門的であるほど、早い段階で人工知能がその仕事を学んでしまうようになったのだ。