第2段階:採用面接

こうした書類審査を経て、いよいよ採用面接へと進むわけだが、最近はこのプロセスをもAIで自動化する動きが目立つ。

たとえば「Interviewed」というAIシステムを使うと、インターネット、あるいは電話を介してAIが(入社希望者を相手にした)採用面接を行ってくれる。

具体的には「仕事中、上司と意見が食い違った場合、貴方なら、どう対処しますか?」といった質問をAIが幾つか投げかけ、これに対し入社希望者が自分の答えをパソコンの画面、あるいは電話を介してAIに伝える。

このAIもまた(前述のResume Matching同様)すでに機械学習を終えており、ここから割り出されたパターンに基づいて、この人がこの会社の企業文化や各種業務に適しているか否かを判定する。その際、「自然言語処理」と呼ばれるAI技術が使われ、特定の言葉に対する嗜好やその使い方などから、ある職種に対する、その人(入社希望者)の適性なども推し量られる。

たとえば非常に丁寧で礼儀正しい言葉遣いを頻繁にする人であれば、「この人はカスタマー・サポートなど、普段から顧客と接する職種に適した人材である」などと判定する。

さらにビデオ撮影した採用面接の様子をAIが判定するケースも存在する。たとえば「HireVue」というシステムでは、入社志願者がスマホやパソコンからインターネットを介してビデオ面接に臨むが、その相手はAIである。

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このAI面接官は、一般的な採用面接で使われる典型的な質問(たとえば「あなたの長所、短所は何ですか?」など)を入社志願者に次々と投げかける。これに対する返答を、AIは(例によって機械学習やパターン認識に基づいて)事細かに分析する。

たとえば、この入社志願者が(ビデオ面接の際に)どんな言葉を好んで使うか。あるいは声の抑揚、さらには表情や仕草なども分析し、特定の職種に対する志願者の適性を、その能力面から感情の起伏、精神的な強さに至るまで総合的に判定する。

ただし、これらの面接用AIはあくまでスクリーニングに利用されるに過ぎない。つまり多数の入社志願者の中から、まずはAIを使って候補を何名かに絞り込む。彼らに対して後日、人事担当者(人間)が通常の採用面接を行うことにより、最終的にその採否が決定されるのだ。