国際・外交 中国

北朝鮮より大きな危機が、5年以内に日本を襲う可能性

中国に「乱世」がやって来る…
近藤 大介 プロフィール

習近平、永久政権の「夢」

こうした中で、あくまでも現時点において、私なりに「新トップ7」を予測してみた。以下の通りである。

1. 習近平 総書記、国家主席、中央軍事委主席
2. 李克強 国務院総理(首相)
3. 趙楽際 全国人民代表大会常務委員(国会議長)
4. 韓正  全国人民政治協商会議主席
5. 栗戦書 中央規律検査委員会書記
6. 胡春華 国家副主席
7. 陳敏爾 筆頭副首相

もちろん、これからの1ヵ月半は、競馬で言えば第4コーナーのカーブを曲がり終えて、最後の直線に入ったところで、激しいデッドヒートが展開されるため、様々な変更も見られるだろう。

この7月15日にも、「ポスト習近平」の後継レースのトップを走っていると報道されてきた孫政才・重慶市党委書記(当時)が突然、失脚した(孫書記の失脚の原因については、習総書記の最大の政敵である江沢民元総書記が「ポスト習近平」に擁立しようとしたからだとの説が急浮上している)。

習近平総書記の特長の一つは、誰にも負けない頑固さにあるので、いまだに王岐山書記の留任を諦めていない可能性もある。

ともあれ、現時点で見込まれる通り、王岐山書記が引退となれば、それは習近平総書記が抱く永久政権の「夢」が潰えたと見てよいだろう。

王岐山のいない習近平は、諸葛孔明のいない劉備玄徳、周恩来のいない毛沢東のようなもので、数年後に人類史上初の「1億人政党」となる中国共産党を、たった一人の意思で束ねていくのは不可能である。

 

つまり、これからの5年は、中国に“乱世”がやって来ることを予感させる。世界の2大国である米中が共に内部で混乱すれば、日本もよほどしっかりしておかないと、2つの巨大な潮に巻き込まれることになる。

日本は現在、6度目の核実験を強行した北朝鮮の危機で頭が一杯になっているが、すぐ近くにもっと大きな危機が控えていることを忘れてはならない。

北朝鮮が9月3日に水爆実験を強行したことで、米中ロの3大国の動きが注目されています。北朝鮮を巡る「新ヤルタ会議」についても言及した新著です。ご高覧ください!

【今週の東アジア関連推薦新著】

永久属国論
著者=山田順
(さくら舎、税込み1,728円)

山田氏によると、北朝鮮は絶対に核保有を放棄しない。なぜなら「5大国」以外の国は、核保有によって初めて“属国”から脱却できるからだ。北朝鮮や日本の現代史を例にとりながら、日本の憲法改正と核保有に言及した重厚な一冊だ。