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「働く女子は職場で何を着るべきか」問題

全身ユニクロ、試着室で泣き出す女子も

今年の夏は首都圏は例年に比べ気温が低い日が続いたが、ここ数年でクールビズが浸透し、ネクタイをしている人を見かけることはだいぶ減ってきたのではないか。が、それでもワイシャツのボタンをしめ、時にスーツを羽織っている日本のビジネスマンたちにとってこの「制服」は時に苦痛だろう。

女性は男性に比べれば、職場でも服装の自由が許されている面がある。しかし、それゆえに働く女性が何を着るべきか問題は時に本人にとっても周囲にとってもストレスになる。

 

試着室で、泣き出す女性たち

地方の信用金庫に総合職として勤めるヒカリさん(20代後半、仮名)は、学生時代にアパレル店舗でアルバイトをしていたという。

「お客さんに1人ひとりついて回るんですけど、OLの方が泣くんですよ。フィッティングルームで2人になるじゃないですか。そこでいろいろ着ていただいて、誉めるんです。そうすると、『会社で服装について上司にけちょんけちょんに言われて辛いから来ました』と言って突然泣き始める」

「上司に女性向けファッション誌の『VERY』を見せられて、『こういう恰好したらいいんだよ』と言われた、とその雑誌を持ってくる。当時大学生のわたしは『えっ? それは頭に来るだろうな』と思いつつ、じゃあ同じコーディネートにしますかと聞くと、『上司にいわれて買ったみたいなのは嫌なので、他のにします』と」

職場での服装は難しい。こうした事例に遭遇したのは、1人や2人ではないという。ヒカリさん自身が働き出してからも、女性が外見について指摘される場面に違和感を覚えた。

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「営業だと男性的側面が求められます。でも上司から『女性らしくしていないからダメなんだ』とか言われるんです。うつ病になっちゃった後輩女性がいるんですけど、彼女は外見を気にしすぎて、休憩時間にリキッドファンデーション上から塗りなおしたり、休み時間に髪の毛を巻き直したりとかしてて。朝もごはんを食べる時間を削ってメイクしてると言っていました」

そもそも女性にとって、外回りの営業や長時間労働は体力的にきついと感じる場合が多い。それに加えて、メイクや髪型に時間を割いていれば、睡眠時間は男性よりも少なくなる。