photo by Getty Images
企業・経営 経済・財政

爆買い依存がますます進行する、百貨店の「不健康な体質」

国内消費がどうしても伸びない…

単月で過去最高の外国人観光客

7月は夏休みシーズンとあって、日本を訪れる外国人が急増する月だ。最近外国人に人気の「桜」のシーズンである4月を毎年上回る。今年の7月も訪日外国人数は単月で過去最高を記録した。

JNTO(日本政府観光局)の推計によると、今年7月の訪日外客数は268万2000人と、前年同月を率にして16.8%、人数で約40万人上回った。これまで単月で最高だった今年4月の257万8970人を上回った。京都や日光といった外国人に人気のある著名な観光地ばかりでなく、日本の田舎でも外国人の姿を見かけるようになった。

そんな中でも中国人観光客が再び目立つようになってきた。大型クルーズ船で寄港して日本に上陸する中国からの観光客が増えていることも一因だ。

 

7月の訪日外国人を国別にみると、中国がトップで78万8000人と前年同月比6.8%増加。次いで韓国が64万4000人で、44.1%も増えた。このところのウォン高円安もあって、日本を訪れる客が急増している。3位は台湾で44万6600人と12.5%増加した。中国、韓国、台湾とも単月としては過去最高の人数を更新した。

訪日客数全体に占める中国からの来訪者の割合は29.1%。今年4月の20.5%から急回復し、ピークだった昨年8月の33%に近づいている。

中国からの外客数増加に伴って、陰をひそめていた「爆買い」も復活する気配を見せている。日本百貨店協会がまとめた7月の外国人観光客売り上げは227億6000万円。今年4月の221億6000万円を上回って、過去最高を記録した。免税手続きをした外国人客数も35万7000人と、4月の33万1000人を上回って最高を記録している。

百貨店協会によると、免税手続き客の国別上位は、1位が中国本土、2位が香港、3位が台湾、4位が韓国となった。中国人観光客の増加が追い風になり、免税買い物額も増えたわけだ。

ただし、買い物の傾向は大きく変わっている。かつての「爆買い」の局面では高級ブランドのバッグや宝飾品などハイエンドブランドがトップだったが、7月も人気の1位は引き続き化粧品だった。また、2位には婦人服飾雑貨が続いた。3位にこそハイエンドブランドが入ったが、4位は食品、5位は婦人服といった具合だった。

その結果、一人当たり単価はかつてほどではない。2014年12月には8万9000円を付けた客単価だが、今年7月は6万4000円。2016年7月に5万2000円まで下落していたことを考えれば、だいぶ持ち直してきたとは言えるが、低価格品に大きくシフトしている様子が分かる。

それでも国内の消費不振が続いている中で、外国人観光客消費の持つ意味はどんどん大きくなっている。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
新生・ブルーバックス誕生!