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「ネット右翼」は日本に何万人いるのかを測る、ひとつの試み

彼らの職業、年齢構成は?
古谷 経衡 プロフィール

これら直近二つの国政選挙を通じて、「ネット右翼の全国的実数は200~250万人程度である」という筆者の説はますます補強された。この200万人余の人々の書き込みやヘイトスピーチがネット上に溢れ、まるでインターネットの世界がすべて右傾化しているように観測させ、さらにはそれが日本の世論のごとき錯覚を与えているのであるが、実数は最大でも200万人程度と、そこまで多くはない。

インターネットの世界では肥大化して見える彼らの「勢力」の実際は、この程度なのである。

恐れる必要はないが、無視もできない

このようにして、ネット右翼の正しい全国的実数を知れば、ネット右翼が日本の世論を代弁しているわけでは決してない、ノイジー・マイノリティであることがわかるだろう。ネットだけを観測し、「彼らの声こそ世論だ」とするのは、誤解を通り越して錯覚、錯誤の類であるといわなければならない。

 

ネット右翼からの批判を恐れて口をつぐむ者がいるとすれば、彼らの実数を不当に過大評価しているからである。実際には、日本のネット人口をざっと1億人とすれば、残り9800万人はネット右翼ではないのだから、何ら恐れる必要はないのである。

むろん200万人という数は、マイノリティではあるが無視できるものではない。なにせ政令指定都市の札幌市(人口約195万人)や長野県や岐阜県(人口約200万人)と同等以上の規模なのだから、まったく無視してよいほどの規模というわけではない。

ネット右翼とはいったいどのような人々なのか、そして彼らはこの国にどの程度の数存在しているのか。正しい知識を持ったうえで、さていよいよ次回からは本当に、〈「ネット右翼誕生前夜=Dawn of the Online right-wingers」の胎動を書き示す〉こととしよう。読者諸兄におかれては、長駆お付き合いのほどを、何卒お願い申し上げる所存である。

                               (⇒第3回