仕事が減らない…

日本全国、どこもかしこも働き方改革で盛り上がっている。さながらブームの如し。プレミアムフライデー、有給取得促進、定時退社日の設定、オフィス一斉消灯、テレワークの推奨……。たしかに、早く帰りやすくはなった、休みやすくはなった、出社しなくても良くなった。業務の効率化も進んできている。

しかし、一方で現場からはこんな嘆きの声も聞こえる。

「仕事が終わらない…」
「ガバナンスだ、リスク管理だなんだで、仕事のための仕事が増える。勘弁して欲しい」
「効率化されているはずなのに、仕事自体は減らない」
「帰ったことにして、こっそり仕事している」
「仕方がないので、残務を家に持ち帰っている」
「結局、個人の気合と根性でナントカしろってことですか?」

業務全般が改善されても、仕事自体は減らない、終わらない……。

一時は皆定時で帰るようになったし、休日出勤しないようになった。しかし、気がつけばまた元の状態に戻っている。今日も残業、明日も休日出勤。定時で帰っているのは人事部だけ。

なぜ「働き方改革」をしても、私たちの仕事はラクにならないのか? なぜ結局元に戻ってしまうのか?

Photo by iStock

仕事は増えて当たり前です

率直に言おう。仕事は増えて当たり前である。

そもそも、企業は成長を前提に日々の事業活動を営んでいる。売上げアップ、利益アップ。普通に考えたら、仕事の量は増えて当然なのだ。

加えて、社会環境やビジネス環境の変化に伴い、管理のための仕事も増えてきている。ガバナンス、コンプライアンス対策、セキュリティ対策……。仕事のための仕事のようで、モチベーションが上がらないが、ある意味仕方がない。

すなわち、なにもしなければ仕事は自然に増え続けるのである。

仕事は増えて当たり前。この自然の摂理に対して嘆いていても始まらない。

ではどうすれば良いか?

「意図的」かつ「意識的」に仕事の量をコントロールするしかない。

「えっ、働き方改革って会社が仕事の量をナントカしてくれるんじゃないの?」

残念ながら、そうはなっていない。指をくわえて待っていても、仕事は増え続ける。この状況、そろそろナントカしたい。

世の中の多くの企業で行われている取り組みは、大きく2つのタイプに分類される。まずはその2タイプを見てみよう。