※本文の富岡八幡宮例大祭とは関係ありません。photo by iStock
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お祭りはやっぱり、スポーツなのかもしれない

江東区の祭りに参加して思ったこと

夏はお祭りの季節。毎週のようにどこかの町が賑やかになっている。老若男女、祭り囃子を聞くとどこか楽しい雰囲気が流れ、非日常の空気感が流れるから不思議だ。

両親があまりお祭り好きではなかったので、僕は幼少期にお祭りに参加した記憶はそれほど多くない。そんな僕でさえ、提灯など見るだけで気持ちが上がるのだから、お祭り一家で育った人たちたるや……。日本人にはお祭り好きの血が流れているのかもしれない。

 

重さ700kgの神輿を50人で担ぐ

そんな僕が地元・江東区の「富岡八幡宮 例大祭」に参加することになった。

小さい頃に子供神輿の記憶はあるが、おそらくキチンと神輿を担ぐのは初めてだ。それも今年は3年に1度の本祭。近隣54の町会から神輿が出てきて、大行列が8kmの行程を練り歩く大掛かりなもの。普通の人より体力に自信はあるが、果たしてどれだけ担げるのか……。不安と興奮で1日目を迎えた。

神輿担ぎ※本文の富岡八幡宮例大祭とは関係ありません photo by iStock

初日は同じ神輿を町内中心に練り歩く。「うちの神輿はそれほど重くないから」と言われても約700kgもある。それを約50人程度で担ぐわけだから、1人14kg程度の負担がかかる。それだけでも丸太が肩に食い込んでくるとかなり痛い。

特に身長が高いとかかる重さも大きくなるのでグリグリと肩にめり込む。あまりの痛さに体が担ぎ棒の下から逃げてしまい、横から担ぐようなってしまうと、ベテランの方に肩をつかまれて棒の下に戻される。

そんなことを数時間繰り返しながら、コツを覚えていく。棒を肩でしっかり受け止め、腰を少し落とし高さを調整することである程度我慢できるようになってきた。それでもたった4時間ほどで肩は赤く腫れるし、痛みは伴うはで、翌日の本祭へ不安が募る。

翌日の本祭は朝8時から担ぎ始めるものの、昨日のダメージもあり、最初に担いだ瞬間から痛みが走る。それでも昨日学んだ乗せる位置、体の使い方を思い出しながら長い道のりを進み出した。

さすが本祭、昨日より担ぎ手が多いので交代要員もたくさんいる。つらくなったら代わることができるのだが、なんとなくすぐに交代しては逃げているようで納得がいかない。

しかし、あまり無理をしては、長丁場は持たないということで、様子を見ながら交代をしていく。ギリギリを攻めたいけど、行き過ぎはNG。まるで自分のペースを探りながら走っているマラソンでの感覚に近い。さらに、中盤を過ぎると、担ぎ手全体に疲労感が漂い始める。

すると神輿の位置が下がりだし、ますます担ぐのが負担となってくる悪循環。そんな時に、数人が声を出し高さをコントロールすると、皆の集中力も再燃し、位置が修正されるから不思議だ。チーム全体の士気が下がっている時に、数人だけでも雰囲気を変えるメンバーがいればチーム全体の雰囲気が変わる瞬間というのがある。まさにそんな感じだ。