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京大卒エリートが会社辞めてしばらくふらふらしてみた

「リア充」よりも幸せな生き方

隕石が落ちて会社が潰れたらいいのに

「会社を辞めます。働くのが嫌になったので、しばらく何もせずふらふらします」

と上司に伝えたのは28歳のときだった。

そもそも就職した瞬間から辞めたかった。小さい頃からずっと働きたいという気持ちがほとんどなくて、毎日ごろごろとマンガでも読んで寝て暮らしたいと思っていた。就職したのは純粋に生活費のためだった。

 

そんな僕が3年も仕事を続けられたのは奇跡的なことだ。しかしそろそろもう限界だ。もういいだろう。毎日「突然隕石が落ちてきて会社が潰れたらいいのに」と考えながら生きるのにはもう飽きた。

幸いなことに会社員生活で貯めたお金がある程度あるので、1年か2年は無職をやれるはずだ。

しばらくは何もせず、ひたすらだらだらと寝て暮らすという理想の生活を送ろう。

上司や会社の人たちからは、

「もっと深く考えたほうがいい」

「この先の人生どうやって生きていくつもりだ」

などと引き止められた。

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「人生をドブに捨てるつもりか」

「絶対に後悔するぞ」

などと脅してきた知人もいた。

だけど誰の言葉も自分の心には響かなかった。

そもそもこの会社にずっといてどうなるというんだ。僕があまり仕事ができず職場にもあまり適応していなかったのはみんな知ってるはずだろう。なのになんで引き止めるんだ。

この会社で死んだ目をしながら何十年もだましだまし勤めるよりは、好き勝手に気ままに生きてどこかで野垂れ死んだほうが気持ちのいい人生のはずだ。

勤め先が悪い会社というわけではなかった。むしろいいほうだろう。

給料はあんまり高くないけれど、仕事はそんなに忙しくなく、将来的にも倒産しそうにない会社だった。でもそんなぬるい会社でも勤められないということは、多分自分には社会人は無理だったのだ。

僕は京都大学を卒業したという世間から見ると輝かしい経歴を持っているのだけど、それは単に受験勉強ができたというだけだ。一人でコツコツ勉強をするスキルと、社会性や仕事能力やコミュニケーション能力は全く違う。いい大学を出れば将来安泰とか言ってたのは誰だ。結局いい大学を出ても社会に適応できないダメな人間はダメなままなのだ。

これ以上この職場にいても自分も苦しいし周りにも迷惑がかかるだけだ。じゃあできるだけ早く辞めるのがいいだろう。そう思って誰の意見も聞かず、僕は職場を去った。