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63億円「地面師事件」警察が追う「成りすまし女」の新写真を入手!

新たに発覚した事実を公表する

「確かに、この女だね。パスポート写真よりよく撮れている。俺の時には『30億円の担保融資』ということだった。本人確認のパスポートの他に、念のために銀行通帳のコピーも要求したんだけど、それを用意できなかったのか、話は流れた」

筆者が新たに入手した、「池袋のK」の写真

こう語るのは、大手住宅メーカー「積水ハウス」が、8月2日、63億円の「取引事故」を発表したことで話題になった五反田「海喜館事件」で、積水ハウスより以前に騙されそうになった不動産業者である。

私は、積水ハウスが発表した翌日の本コラム(<積水ハウスから63億円をだまし取った「地面師」の恐るべき手口>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52480)で、これが「取引事故」にとどまるものではなく、「成りすまし女」を使った地面師事件であることをレポートした。

地面師事件の特徴である偽造パスポートや偽造印鑑登録証明証を添付した記事は大きな反響を呼んだが、それから2週間が経過、新たに判明した事実を含めて報告したい。

 

誰が関わっているのか

まず前提として地面師グループとは、土地所有者に成りすます男女を用意、「にんべん」と呼ばれる偽造屋に、本人確認用のパスポート、運転免許証、権利書などの各種書類を偽造させる。中心となるのは権利関係が複雑でなく、まとまった手頃な物件を見つけてきて、第三者に売り飛ばす詐欺師たちだが、固定したメンバーが同じ役割を果たすわけではない。

使用された「偽造パスポート」

ある時は群れるが、ある時は離反、烏合集散が激しい。地面師は不動産業界のブラックゾーンに位置する「地面師村」の住人である。数はそれほど多くはない。確信犯として事件に取り掛かるのは100名前後か。

ただ、地面師案件と知りつつ群がってくるグレーゾーンの人間まで含めると、数百人に達しよう。そこには弁護士、司法書士などの「士族」も含まれる。

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