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元メジャー・長谷川滋利がゴルフでも結果を出せた理由

全米アマチュア選手権出場を祝して

元メジャリーガー・長谷川滋利さんが、ゴルフ「全米アマチュア選手権」の予選会を通算2アンダーの140で回り、本大会(カリフォルニア州リビエラ/8月14-20日)に挑みます。

今回は特別編として、オリックスのシニアマネージャーを勤める多忙な日々ながら結果を出せた理由を、本人に分析してもらいました。マスターズへ、夢は広がります。

どうしてそんなことが可能なの?

全米アマチュア選手権の本大会への出場が決まり、日本からもアメリカからもお祝いの電話やメールを多くいただきましたが、素直に結果が出て嬉しいです。勝因は?などと聞かれます。正直、自分ではよく分かりません。強いていえば感情を出さず自然体になれていたことが大きいかな、とは思います。

同じスポーツでも、野球とゴルフが大きく違うのはこのあたりでしょうか。野球はガッツというか、けっこう感情を前面に出してプレーするといいピッチングができることが多い。ボールに気持ちを乗せる、なんていう表現があるくらいですから。

あとは、相手と味方の存在ですね。失投しても打ち損じてくれることもありますし、どんな好打者相手でも確率的には半分以上は凡打になります。バックのいい守備で助けられることもあります。

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そこへ行くとゴルフは相手も味方もいません。僕にとってはメンタル的にはゴルフのほうが厳しいものがありますね。ただ、だからと言って集中力と緊張感を常に極限まで高めていればといい結果が出るといえば、絶対に無理です。18ホールなんてまず持続しません。

だから僕は6~7割くらいの、ある程度リラックスしたアベレージ的なメンタルを維持し、感情や集中力の波を小さくして回るようにしています。そういう意味では今回、気持ちのコントロールがうまくできたのかもしれません。

そう考えるとこのメンタルのコントロール方法は、野球をしてなかったら得ることはできなかったかもしれません。だから、やっぱり野球をやっていたことに「勝因」があるのでしょう。

 

僕が初めてクラブを握ったのは、プロ入り直前でしたから22歳かな。「球界はみんなゴルフをやるもんやから」と先輩に連れて行ってもらって、ちょこっと練習場行ってからホールに出ました。160だったか180だったか、とにかく叩きまくった記憶しかないですね。

だから「こんなん何が面白いんや」と、どちらかといえば嫌いでしたね。同時に「止まったボールを打つんはこんなに難しいんか」と感じた記憶があります。難しさという意味では、その印象は今でも変わらないかもしれません。

それでも毎オフに連れてってもらって、2~3年くらいで100を切ったり切らなかったり、というあたりが、ひょっとして僕のゴルフ人生で最も楽しかった時期かもしれません。

その頃に星野伸之さんや酒井勉さんによくご一緒させてもらっていたんですが、お二人ともすごい真面目に練習してるのをよく覚えています。それを見て「ああ、一流選手は遊びも本気でやるんやな」「本気でやらないと面白くないもんな」という感覚や感想を持った気がしますが、それは今考えると自分にとって大きなことでした。