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選挙 政局

前原・枝野、両氏いずれも信用できないシンプルな理由

これじゃあどっちが代表になっても…

また、この人たちか…

民進党代表選に前原誠司元外相と枝野幸男前幹事長が出馬表明した。知名度はあるが、新味はない2人の一騎討ちになりそうだ。これで党を立て直し「自民党に代わる政権政党」になれるのだろうか。

2人の名前を聞いて、多くの人は「また、あの人か」と思ったに違いない。前原氏も枝野氏も民主党時代から「党の顔」といえる存在である。それだけ「古い民進党」を象徴している。

蓮舫代表の辞任を受けた今回の代表選は「解党的出直しのチャンス」と言ってもいいくらいではないのか。たとえば、若い論客の玉木雄一郎衆院議員あたりが代表になれば「変わった感」は出ただろう。だが、玉木氏は出馬を断念してしまった。

民進党が解体の危機にあるのは長島昭久衆院議員や藤末健三参院議員、細野豪志衆院議員らの相次ぐ離党が象徴している。外相経験者の松本剛明衆院議員が2015年に離党したあたりから、党にあいそをつかす動きが漂っていたが、ここへきて有力議員の離党が一段と加速した。

 

続投に意欲を見せていた蓮舫代表が一転して突如、辞任に追い込まれたのは、なぜだったか。幹事長の受け手がいなくなったからだ。舞台裏では有力議員が後任と目された幹事長候補に「受けないように」と説得して回っていた、とささやかれている。

党内の会議でも民進党解体を求める声が出ていたという。こうした動きを正面から受け止めるならば、新しい代表候補は「党が存続の危機にある」という認識が立候補の出発点でなければならないはずだ。

経済政策の世界標準を理解していない

ところが、枝野氏は出馬表明の会見で「国民に寄り添う本格政党として十分でなかった」と認めつつ、理由について「政権運営が至らなかったことに加えて地域基盤が十分でなかった」と述べている(https://thepage.jp/detail/20170808-00000007-wordleaf)。そんな支持基盤の話ではない。このあたりに有権者とのズレがある。

前原氏はといえば、同じく出馬表明の会見で「自公に代わる受け皿を作る。選択肢を作らなければならない」と述べたうえで「失敗したアベノミクスではなく、新たな国民の不安を取り除く。そういう政策でなければならない」と強調した(https://thepage.jp/detail/20170807-00000013-wordleaf)。そう、政策に問題があるのだ。

そこで政策を見よう。

まず経済政策である。枝野氏は「自民党政権は自己責任を強調して自由競争を過度にあおる政治を進めてきた」と批判したうえで、自分は「多様性を認め、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う」政治を目指すと強調した。