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政局

安倍首相が河野太郎氏を外相に選んだ「こんな裏事情」

見据えているのは対中・対露外交だ

政治記者にも人気の姉御・野田聖子総務相

8月3日夕、第3次安倍第3次改造内閣が発足した――。それなりの「サプライズ」と言えたのは、野田聖子総務相と河野太郎外相の2人である。

第3次安倍第3次改造内閣発足した第3次安倍第3次改造内閣の顔ぶれ

安倍晋三首相とは同期当選(衆院当選8回)で自民党総務会長を務めた野田氏は、5月に党内でスタートした「金融・財政・社会保障に関する勉強会」(代表世話人・野田毅元経済企画庁長官)の立ち上げに主導的な役割を果たした。

同会は自民党内の消費増税実施派が中核であることから「アンチ安倍集団」、「財務省の別動隊」などのレッテルを張られたが、野田氏がこの間、安倍首相から相当遠い距離に位置していたのは事実である。

そして野田氏同様に遠い所に身を置いてきた石破茂元地方創生相が入閣しなかった(声がかからなかった!?)だけに、野田氏の主要閣僚としての入閣は少なくとも「挙党態勢」の証と見られた。

姉御肌で酒がめっぽう強い野田氏は、政治記者の間でも人気がある。筆者も二度ほど酒席を共にしたことがあるが、日本酒に始まってワイン、ウィスキーをチャンポンしても全く動じない。それでいて政局から政策まで話題もまた何でも御座れであった。

真のダークホースだった河野太郎外相

正直言って、「河野外相」は改造内閣発足前日の夕方まで筆者の頭の中に無かった。同日の『日本経済新聞』(朝刊)が一面左肩で「自民政調会長に岸田氏」と確定報道を行い、筆者を含め多くのジャーナリストは岸田文雄外相の後任取材に傾注した。

 

それまでに岸田氏留任説はもとより、外相候補として名前が挙がっていたのは茂木敏充政調会長(現経済財政・経済再生相)、加藤勝信一億総活躍相(現厚生労働相)、野田元総務会長(現総務相)であった。

麻生太郎副総理・財務相が副総理・外相兼務に転じて、後任の財務相に加藤氏が横スベリするというビックリ情報もあった。それにしても、今から思えば不覚としか言いようがないが、「河野太郎」の名前はスッポリ抜け落ちていた。