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オリンピック ライフ 週刊現代

あの美女アスリートはいまどこで何をしているのか

水泳教室を開く4児の母、テレビ局勤務

長崎宏子はいまもプールにいる

小学6年生のときに平泳ぎで日本代表の選考会2位となり、幻のモスクワ五輪の代表に選ばれた天才少女・長崎宏子(48歳)。その後、ロサンゼルス五輪とソウル五輪に出場した彼女は、いまはプールで3歳未満の乳幼児たちに囲まれていた。

長崎本人が語る。

「ベビースイミング教室を開催しているんです。早く泳ぐための水泳は私には教えることはできないと思います。

現役時代、私は米国留学をするなかで、向こうの練習環境が羨ましいと感じていました。米国の選手は、『楽しく水泳ができればいい』と考える選手が多かった。

しかし、私は日本に帰ると、周囲から『次のオリンピックどうするの?』と言われてしまう。だから、日本で『水泳を楽しむ』と言って、批判を受けたこともあります。それでメンタル的にまいってしまうこともありました」

現役引退後は、JOC職員となるが、2年ほどで退職する。

「選手強化をしてメダルを獲ることに集中しなければならなかった。元選手の私としては、その組織の中で仕事をしていくことはつらかったんです。

25歳の時、JOCで一緒に働いていた今の主人と結婚しました。趣味などで私との共通点はないんですが(笑)、目指すものは、同じところ。JOCを辞めて、夫婦で会社を設立しました。スポーツを通して社会貢献できないか、と考えたんです」

 

長崎は3人の娘の母親でもある。

「私は、娘たちに素質があると思っていましたが、誰も水泳選手にはなりませんでした(笑)。でも、娘たちが今もプールに行くと、『気持ちいいね』と泳いでくれることが嬉しい。

子どもたちには取り柄は一つでいいと思っています。私も平泳ぎしか取り柄がなかった。一つでも得意なものを見つけることで、自分を大切にできれば、将来はいろんなことにチャレンジできますから。

今後の私の夢は、生後6ヵ月から3歳までの一番濃く大切な時期にプールで親子が過ごすことが、日本でも当たり前になること。これを目指して今後も活動していきたいと思います」