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ライフ

今話題の「ベターッと開脚」がはらむ危険性

毎日1分「正しく」歩けばそれでOK

ストレッチ不要、筋トレ不要

「からだが柔らかいことと、健康は関係ないのです。さらに言うと、ベターッと開脚しようとがんばることで、からだに負担をかけてしまい、なにかしらの不調が出ることも少なくありません。そして実際に、からだを柔らかくしようとストレッチを必死に続けたばかりに、あちこちに痛みが出てしまった人に何人も出会ってきました」

人間が日常生活を送るうえで180度もの開脚をする必要性はない。なのに必要以上に股関節を柔らかくしようと頑張れば、からだを傷めるリスクが高まるばかり。歩くという必要最小限な動作ができるのであれば、からだは固くてもいいと断言します。

「私の治療院をおとずれるクライアントさんのなかには、からだに不調が現れるのは『柔軟性がないから』『筋力がないから』と思い込んでいる人がとても多い気がします。

でも、治療院まで歩いてたどり着けるのであれば、柔軟性や筋力よりも、からだの使い方とバランスを変えることが、もっとも大切です。

からだの柔軟性を高めても、日常生活で使わなければ意味がありません。筋力をつけても日常で使わないのであれば、筋肉は落ちていきます。からだの機能を最大限に使いきること。これが健康や美容への近道というわけです。

今のからだの状態は、普段のからだの使い方からつくられています。つまり、いつものからだの使い方を正すことができれば、健康になっていきます。

その基本は『正しく立つこと』『正しく歩くこと』。そのことによってからだは変化していき、本来のからだになっていくのです」

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1日1万歩、歩いてはいけない。

必要なのは、1分でも「正しく」歩くこと。正しい歩き方を覚えれば、不調が消えていく。美肌やダイエット効果も期待できると言います。

「でも、実際には正しく歩くことができている人はほとんどいません。私たち人間はこの世に産声をあげて1歳前後で歩き始めますが、おそらく一度たりとも正しい歩き方を習う機会がないままにこれまで年を重ねています。ということは、歩き方が正しいかどうかを考えることなく、自分オリジナルの歩き方を、何年、何十年も続けているということ。

しかも、よかれと思って1日1万歩を目標にウォーキングしたり、エスカレーターではなく階段を必死に使ったりしている人も珍しくないでしょう。でもそれこそ、腰痛などの不調をまねく大きな要因のひとつになっているのです。

なぜなら間違った歩き方をすればするほど、からだに負担をかけてしまうためです」

 

【CHECK!】ひとつでもあてはまれば、正しく歩けているとは言えません。
□からだに左右差がある
□がに股、または、内股
□歩いて立ち止まったときに、足の向きがまっすぐ正面を向いていない
□自然に立ったときに、左右の爪先の開きに差がある
□地面を蹴って歩いている感覚がある
□歩くとき、太ももやふくらはぎ、または全身に力が入っている気がする
□歩くと疲れる、長時間歩くことができない
□たくさん歩くと、足がだるくて重い、むくむ
□靴底の減り方が左右で違う
□歩くたび、からだが上下に、または、左右に大きく揺れる
□足音のリズムや大きさが左右で異なる
□猫背、反り腰など姿勢が悪い
□一歩踏み出したとき、後ろ脚の足首から、ひざ、鼠径部、腰までが一直線になっていない