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野球 週刊現代

清宮幸太郎の未来を、プロ野球OB30人に聞いてみた

「3割30本打てる」が20人、その根拠は

残念ながら甲子園出場はならなかったが、この若き天才は、この先どこまで進化するのか。プロ野球の先達たちも楽しみに見ている。

2年前とは迫力が段違い

「西東京大会初戦で打った通算104本目のホームランも滞空時間の長い素晴らしい当たりでした。高校1年生から彼のフォームを観察していますが、2年生、3年生と学年を追うごとにフォロースルーが大きくなり、迫力が増している。長距離砲として順調に伸びてきているのを感じます」

高校時代、PL学園の主将として甲子園春夏連覇を達成した立浪和義氏は、早稲田実業・清宮幸太郎(18歳)の成長にこう目を細める。

ついに集大成となる3年の夏を迎えた清宮。甲子園の予選である西東京大会では、初戦から連続して大アーチをかけてファンの度肝をぬいた。

 

立浪氏のPL時代の同期で横浜OBの野村弘樹氏はこの一年の清宮の一番の成長ポイントとして「打席での落ち着きぶり」を挙げる。

17日の4回戦、ボール・ストライク・ボールと微動だにせず見送った後の4球目、清宮は内角高めのストレートを迷うことなく振り抜く。打球は、大きな弧を描きレフトスタンドへ飛び込んだ。

「どんな球種を狙うか、どのコースに来たら手を出すのかを含めて、頭のなかで冷静に判断できているんでしょう。それが自信につながっている。

もともと打席での雰囲気はどっしりしていたが、最近になってそこに風格のようなものが滲んできた。ああやって静かに睨めつけるように構えられるとピッチャーはすごく怖い。得も言われぬ威圧感があります」(野村氏)

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清宮がここまで積み上げてきた高校通算本塁打数は、打ちも打ったり105本(7月20日現在)。高校生打者としての実績は折り紙付きだ。

「『早大に進学して六大学で活躍する姿を見たい』という声もありますが、清宮君本人の将来を考えれば、僕は、迷わずプロ入りを薦めますね」

中日ドラゴンズ前監督の谷繁元信氏はこう断言する。

「彼の打球を見れば、大学野球の枠には収まらない選手であることは明らかです。大学4年間で重ねる練習と実戦よりも、プロの世界で1年間、150km台の直球やストライクゾーンギリギリを攻めてくるコントロールを体感するほうが遥かに身になる」

では、清宮が今秋のドラフトでの指名を受諾しプロに進むとして、果たして、超一流バッターの証である『3割30本』を達成することはできるのか。もし、高卒1年目でいきなり成し遂げれば、あの清原和博以来、32年ぶりの快挙となる。