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人事は「空白」だらけ…実務協議すらできない米政権「本当の危機」

見て驚く「人事リスト」を公開

人事リストは「空白」だらけ

筆者の手元にリストがある。「トランプ政権人事承認状況 7月18日現在」と題されたA4版ペーパー2枚である。

作成者は財務省国際局であり、武内良樹局長から頂いたものだ。現時点で同省のカウンターパートである米財務省、国務省、商務省、国防総省の主要4省の長官以下、次官補(日本の局長級)までの幹部人事がどれだけ進んでいるのかが、このペーパーを見ると一目瞭然である。

一瞥してみて改めて驚いた。各省の「役職」「氏名」「指名・承認状況」という欄には「未指名」と「指名済、未承認」と表記された欄(事実上の空白欄)が圧倒的に多いのである。財務省を見てみる。

米財務省の人事状況

「財務長官:スティーブン・ムニューシン、2/13承認済」、「副長官:未指名 ※当初指名のジェームズ・ドノバン氏が5/19辞退」、「顧問弁護士:ブレント・マッキントッシュ、3/14指名、未承認」、「次官補(for Legislative Affairs):アンドリュー・マローニー、3/14指名、未承認」、「次官補(for Economic Policy):未指名」、「次官(for Domestic Finance):未指名」、「次官補(for Financial Market):未指名」、「次官補(for Financial Institution):クリストファー・キャンベル、6/26指名、未承認」、「次官補(for Financial Stability):未指名」、「次官(for International Affairs):デイビッド・マルパス、3/14指名、未承認」、「次官補(for International Finance):アダム・レリック、3/14指名、未承認」、「次官補(for International Markets & Development):ヒース・ターバート、4/4指名、未承認」といった具合である。

未指名がかなりいるだけでなく、指名されていても議会の人事承認を得ていない人物が非常に多いのだ。

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