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ワンランク上のマイホームが欲しいなら「住宅ローン力」を磨きなさい

住宅ローンを極める③

変動金利型なら0.5%台、0.6%台から借りられ、全期間固定金利型でも1.0%前後で住宅ローンが利用できる超低金利が続いている。いつまでもこんな異常な金利が続くはずもないだけに、期間限定のこのチャンスを有効に活かしたいものだ。

だが、実際に「なにを、どんな条件で」借りれば一番いいのか、それが分からないという人が多いのではないだろうか。

そんな皆さんのために、超低金利を活かす“住宅ローン力”を身につけるためのポイントを、紹介していこう。

まずは超低金利を活かして、これまでは「無理!」と諦めかけていたワンランク上の住まいを手に入れる方法から。

いまならただで借りられるようなもの

バブル経済のピーク時、1990年前後には住宅ローン金利は最高8.5%まで上がった。それが、いまは金利タイプによって0%台から1%前後で利用できるようになっているのだから、時代の変化には驚くばかりだ。

金利が低くなれば、それだけ支払額にしめる利息分が減るため、反対に借入可能額は増加する。同じ負担で、ワンランク上の満足度の高い住まいを手に入れることができる、と言い換えてもいいだろう。

例えば年利8.5%、35年元利均等・ボーナス返済なしで3000万円を借り入れると、毎月返済額は何と22万4058円。これが35年続いたとすれば、総返済額は約9410万円で、借入額の3倍以上も返済しなければならないのだ。

それに対して、金利1.0%だと、同じ条件の毎月返済額は8万4685円。金利8.5%の2.6分の1に減少し、35年の総返済額は約3557万円で、借入額の約1.2倍ですむ。

しかも、ローン減税で当初10年間はローン残高の1.0%の所得税・住民税が還付されるのだから、実質的にはゼロ金利状態。ただで住宅ローンを借りられるようなものだけに、この期を活かして「マイホームの夢」を実現しない手はないだろう。

 

いきなりバブル時と比較しても、住宅購入適齢期といわれる世代の人たちにはあまり実感がないかもしれないので、この10年の変化でみてみよう。

図表1は、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して実施している住宅ローンである「フラット35」の金利の推移を示している。フラット35は借入時の金利が完済まで変わらない全期間固定金利型だから、現在の超低金利を35年間フィックスできる。

変動金利型ローンは若干金利が低いとはいえ、借入額に増額の可能性があるので、いまなら何もおいても全期間固定金利型が安全・安心でおトクだろう。