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防衛・安全保障

もしもアメリカ軍がアメリカ「自衛隊」になったら?

日本人のノンキな思い込みを撃つ

70年間の「思い込み」

ウヨクは「自衛権はマッカーサーが認めただろ」と言い、

サヨクは「自衛権は自然権だろ」と言い、

右・左を問わず、広く「合憲」であると支持され、愛される自衛隊。

右・左は、喧嘩してなんぼ、のものですが、憲法9条に関して改憲・護憲で激しく衝突するも、「自衛権」、そして、それを実行する「自衛」隊に関しては、見事に一致して、当然のもの、としているようです。

ところが、「自衛権」って、日本人が思うほど当然のものでは実はないのです。ただそんなことを言っても、なにせ戦後70年続いた思い込みです。そんなに簡単に正せるとは思っておりません。

だから、ここにちょっとしたたとえ話をつくってみました。いかに日本人の「当たり前」が外からは奇妙に見えるか、おわかりいただけるのではないかと思います。

それではお楽しみください。

もしもトランプ大統領がこんな宣言をしたら…

アメリカのトランプ大統領が、ある日、世界に向けて、突然こう宣言しました。

トランプ大統領〔PHOTO〕gettyimages

今日から、全てのアメリカ軍は、アメリカの「自衛権」のためだけに行動する!

国連安保理で責任ある国だから、国連憲章51条に則って。

51条って、一応、個別的自衛権と集団的自衛権の二つの自衛権が「固有の権利」として認めているけど、アメリカは、もう、集団的自衛権はやらない!

だって、NATOなんか、アメリカにおんぶに抱っこで、金も出さないしね。

アメリカは、もう、個別的自衛権しかやらない!

 

アメリカだけの国益のために、アメリカだけの判断でやる個別的自衛権!

それも、「必要最小限」のことしかやらないから安心してね。

アメリカは「民主主義」のチャンピオンだし、信用してよ。ホント、控えめな個別的自衛権しかやらないから。

それも「警察比例の原則」に基づいて。

これ、世界の警察官になるって意味じゃないよ。

敵が攻撃を仕掛けてきたら、その武器、性能、使用量、予想被害を瞬時に計算。同じく瞬時に、それに見合う武器、使用量を計算して、撃ち返すの。

それで敵があきらめなかったら?

ま、まあ、そういうことは、その時に考えりゃいいよ。

個別的自衛権だしね。アメリカの領土の外ではあんまりやらないだろうけど、やったとしても、基本、「警察」で行くから。