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育児

子供ができたら男が絶対買うべき「三種の神器」SSDとは何か

終わりなきデスゲームを乗り切るために

「保育園落ちた、日本死ね」が流行語になったのも記憶に新しい今年、ぼくは一本の育児小説を刊行した。

キッズファイヤー・ドットコム

ホストが捨て子を拾って、世間に非難されながらもクラウドファンディングで子育てする——そんな内容の小説である。

編集者から「育児小説を」と依頼されてから実に6年が経っていた。

6年のあいだなにをしていたのか?

子育てである。

これまでそのことをあまり表立っては口にしていなかったのだが、実際大変すぎてネタにしているヒマもなかったのである。

日本の子育てはデスゲームです

今の日本で子育てすることの大変さは、連日いろいろなメディアが伝えているが、こればかりは体験しないとわからない部分が多い。

それに加え、男女・経済・地域によってそれぞれ、あまりに状況がちがいすぎるため、誰かが何か意見を言うたびに炎上しているのを見かける。

以前は他人事だったが、今ならわかる……はっきり言って、日本の子育ては罰ゲームを超えたデスゲームのレベルである

 

ぼくの場合、ひとりで面倒を見ている時期がデスゲームのピークだった。保活に戸惑い、なにもかもわからないまま自宅で面倒を見た1年目。2年目にパートナーが体調を崩し、ぼくのワンオペとなる。ぎりぎりなんとか保育園に入ることができたものの、そこは区外の認証園(私立みたいなもの)だった。

毎朝起きて子供を抱っこひもでかかえ、通勤ラッシュの地下鉄に乗り込み、圧死の危機を感じつつ自宅から30分かけて園に子供を連れて行く毎日……眠れない、働けない、お金がない、時間がない。

地獄だった。

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子供を育ててわかったのは、東京で育児することの異常なほどの困難さだ。

とにかく日本の子育てで大変なのは、とくに都内に限って言えば保育園問題がやはり大きい。専業主婦が家で子供の面倒を見るケースであればなんとかなるが、共働きが多い今の時代それはムリだ。となると必然的にやはり保育園が必要になってくるのだが……それ以外の選択肢がないのが問題だ。

あとは経済的な問題もある。

出産育児一時金42万円、児童手当が毎月15000円、これが子供を生んだあともらえる助成金だ。保険料や予防接種の料金は無料だが、あとはとくに補助はない。普通に考えると別に悪くない手当だが……しかし、東京は家賃も物価も高い。

そのうえ今は非正規雇用の人も多く、彼らの年収は250万くらい、毎月20万前後の稼ぎだ。東京で、家族3人で暮らせるまともな家に住もうとすれば家賃は15万くらいはかかってしまうとして……毎月20万の稼ぎではギリギリ、共働きでなんとかなるくらいのレベルだ。

さらに問題は非正規はいつ切られるかわからない。そんな状況で子育てできるだろうか。

年収200万のシングルが子供を育てられる仕組みを作ってくれれば、なんとか少子化に歯止めがかかるだろうが……現状を見るにそれは難しい。

逆に、年収の高いキャリアの夫婦が楽かというと、そうでもない。彼らは年収の段階でまず認可園の審査からはじかれるため、結局は女性が仕事を断念するか、経済的に負担の大きい認証園に入るしかない。どちらにせよキツい。

普段は社会問題に興味がないぼくだが、さすがにこの状況を目の当たりにしてびっくりした。

もはや呆れて言葉が出なかったが、ものを書くのが仕事なのでそうも言っていられない。というわけで、このような実体験を経て生まれたのが本書である。