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選挙 政局

小池百合子の「国政進出」実働部隊はすでに全国に散らばっている

兵庫、福岡、宮城、福島…全国各地で

本人は「うんざりよ」と言うが…

小池百合子東京都知事の盟友である若狭勝衆議院議員は、7月2日の都議選終了後にこう語った。

「年内に国政新党への動きが出てくることは、流れとしてあり得る」

若狭氏と小池知事は、都議選前の5月31日から6月1日にかけて自民党に離党届を提出、選挙が終わって翌日の7月3日に受理された。小池知事の圧倒的人気を背景に、都民ファーストの会(以下ファースト)が都議選に圧勝したことを受けて、若狭氏は「国政進出」を断言したのだ。

 

当の小池知事は、マスコミによる選挙後のインタビューで、盛んに国政進出の有無について聞かれても「私は知事ですから、それはない」と繰り返し、側近らにも「国政についてばかり聞かれる。うんざりよ。もうインタビューには応じないようにしようかな」と苦笑しながら漏らしていたという。

しかし、小池知事側近の一人は、「小池さん本人が『国政に戻る』なんて今言えませんよ。言った途端、すべてが潰されますから。タイミングと道筋はこれから詰めていきます」とした上で、こう続ける。

「小池さんが、自ら次の総選挙に出るということは考えにくい。ただ、小池都政のポリシーは『東京から国を変える』ですから、国政にも足場が絶対に必要になる。本人は知事のままで、役職は党代表でも顧問でもいい。いずれにせよ今度の都議選で、小池新党が国政にも出る必然性が生まれたのではないでしょうか」

「都民の190万票」が、いかに重いか

都議選が終われば、小池知事が国政の舞台へ進む「必然性」が生まれる——この点については、私も都議選前から指摘してきた。どういうことか。

今回の都議選では、ファーストが相当な票数を集めることが事前に分かっていた。結果はその予想すら上回り、自民党と約60万票差をつける約190万票だった。

では、このファーストに投票した有権者たちは、国政選挙ではどこに投票するのか。今のところ、めぼしい投票先はない。ならば、その「受け皿になるべきだ」という議論がファースト内部でも絶対に出てくる。

事実、小池知事の最側近のひとりである若狭氏は、この国政政党で中心的な役割を果たすために離党したのである。もし、衆議院選挙で東京に25ある小選挙区、さらに比例区でも候補を擁立すると、うまく票を配分できれば東京選挙区だけで軽く二桁、場合によっては20人近くの当選者を出せる。「都民の190万票」というのは、それほど重大な数字なのだ。