ミックスルールで那須川と対決!紀左衛門はアップセットを起こせるか

近藤隆夫

那須川vs.紀左衛門はどうなるのか?

ミックスルールといえば思い出すのは、7年前、2010年の大晦日に行われた青木真也と長島☆自演乙☆雄一郎の試合だ。この時も1ラウンドはキックボクシングルール、2ラウンド目がMMAルールで行われた。
 
1ラウンド目、青木は打ち合おうとはせず逃げに逃げた。それが勝つための作戦だったのだろう。そして2ラウンドに突入する。この時点で青木の勝利は動かし難いように思えたが、実はそうではなかった。
 
2ラウンド開始早々、この時を待っていたとばかりにタックルに入ろうとした青木の顔面に長島がカウンターで右膝蹴りを合わせたのである。青木は、この一撃をまともに喰らいKO負け……スーパー・アップセットだった。
 
果たして那須川vs.紀左衛門はどうなるのか?
 
青木vs.長島と同じような展開にはならないだろう。なぜならば2人はともに打撃系のファイターだからだ。那須川は生粋のキックボクサー、MMA戦士の紀左衛門もカラテ出身で『K‐1甲子園』を経てきたファイターである。1ラウンド目から激しい打ち合いが予想される。そうなれば、「2ラウンド目は考えていない」という那須川が有利か。
 
ただこの一戦、リアルに那須川のMMAファイターとしてのポテンシャルを検証するのであれば、通常のMMAルールでもよかったと思う。MMAならキャリアで勝るの紀左衛門に分がある。そこを敢えて不利なミックスルールを受け入れた紀左衛門がアップセットを起こせば「RIZIN」軽量級戦線の流れは大きく変わる。
 
紀左衛門が10・15福岡”秋の陣”からバンタム級トーナメントにエントリー、あるいはワイルドカードでの出場することも十分にあり得よう。逆に2ラウンド目に突入した末に那須川が勝つようなことがあれば、「18歳の天才ストライカー」の存在は、さらに巨大化する。