野球

強すぎ広島カープ!ファン唯一の懸念は、やっぱりアレだった

FAという悪魔の足音が…

25年ぶりのセ・リーグ制覇で球界どころか日本中を賑わせた広島東洋カープ。その経済効果は300億円をゆうに超えると言われています。今季もカープナインは33年ぶりの日本一、37年ぶりの連覇に向けて躍動中。赤く燃える広島の街へカープウォッチャーのスポーツライター・竹田聡一郎氏が突撃し、ファンの声を拾ってきました

メディアも「お手上げ」

「宮島さんの神主がおみくじ引いて申すには 今日もカープは勝ち勝ち勝っち勝ち!」

カープが得点した際、勝利を挙げた時に歌われるこの凱歌「宮島さん」。今季もゆうに400回近く歌われている。市民球場で正田耕三の渋い流し打ちを見てから、カープファンとなった僕も、その内30回は現地で大声で歌っている。

だってホクホクなのだ。

前半戦を終えて52勝29敗で貯金は23。2位阪神とのゲーム差は8のぶっちぎりの首位だ。セ・リーグ球団にとって鬼門だった交流戦も球団初の最高勝率を記録(規定により優勝はソフトバンク)し、貯金6で乗り切った。12球団トップの打率と得点を武器に、球団記録並みのスピードで白星を重ね続けている。

 

あまりの強さにメディアや識者もお手上げ状態だ。

交流戦が明けて唯一の連敗を喫したのが、7月4日と5日の巨人とのゲーム(マツダスタジアム)だが、それぞれの先発・菅野と田口の前に2試合連続の完封をくらっても翌朝のデイリースポーツ1面は「鯉は余裕」だった。

解説者の金村義明はMBSラジオで「カープが(強くて)ひどすぎる」、評論家の里崎智也は日刊スポーツ紙面で「セでは1チーム、実力が飛び抜けている感さえある」と、勝負強さをそれぞれの言葉で讃えている。

筆者撮影

もちろん、ファンもえびす顔だ。

僕は前述の菅野、田口らに連続シャットアウトをくらった2戦を現地観戦していたのだが、現場には「そのうち逆転するじゃろ」(広島市40代カープ会社員)、「ヨミウリが必死で笑けるのう」(60代カープ会社役員)といった楽観ムードが漂い、極めつけは30代のカープOLの「ズームの負け試合なんて貴重なもん、見せてもらったけえ」というおよそ敗戦の弁とはかけ離れたコメントだ。

ただ、実際、それは負け惜しみではない。カープはこれまでホームで31勝11敗と圧倒的に勝っている。ヨミウリ相手は11勝3敗だ。全方位的な余裕が確かに今のカープには、広島の街には漂っている