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医療・健康・食 週刊現代

ひどい「耳鳴り」放置すると早死にする可能性

脳梗塞や心筋梗塞の予兆かも?

本人にしか分からない「苦しみ」

「ひどい耳鳴りの場合、四六時中、不快な音に悩まされることになります。その結果、精神的に追い詰められ、ノイローゼや深刻なうつ状態に陥ってしまうケースも少なくありません。最悪の場合、自殺する人もいる。

『音』は本人にしか聞こえないので、辛さをなかなか他人に理解してもらえないのも、耳鳴りの悩ましいところです。そのため耳鳴りの治療では、患者さんの心のケアも大切になってきます」

こう語るのは、川越耳科学クリニック院長の坂田英明氏だ。

キーンとかん高い音やブーン、ジーといった低音が頭の中で鳴り続ける「耳鳴り」――。

40~70代の約22%の人に耳鳴りの自覚症状があると言われており、その数は増え続けている。

「耳鳴りは、内耳の神経的な『異常興奮』で起こります。実は耳鳴りは全員に起こっている。どんな人でも、特殊な完全防音室なんかに行くとシーンという耳鳴りが聞こえるはずです。普段は周りの音にかき消されて気が付かないだけなんです。

ですから耳鳴り治療の終着点は、耳鳴りを失くすことではなく、『耳鳴りを気にせずに日常生活を送れるよう、その音を小さくする』ことになります」(坂田氏)

 

一口に耳鳴りと言ってもいくつか種類がある。ゴーとかザーという低い音が聞こえる、かん高い金属音や電子音が聞こえる、異音が混じるなど、症状は人によって千差万別。さらに急に音が聞こえる突発性の耳鳴りと、長期間続く慢性の耳鳴りがある。

耳鳴りはいかにして起こるのか。

「長時間にわたり騒音にさらされる、睡眠不足、不眠症、頭痛、ストレスなど様々な要因が考えられます。こういうものが複合的に絡んで、神経が異常興奮した状態が耳鳴りなのです。カフェインの過剰摂取も神経を興奮させるので、耳鳴りを増幅させると言われています」(坂田氏)

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