トランプ、習近平、文在寅を完全に手玉に取ったプーチンの本気と狂気

世界がロシアにひれ伏す日

安倍総理との会談には大遅刻

世界が激動する中、ロシアのプーチン大統領が国際舞台の主役に躍り出てきた。北朝鮮情勢を巡っても、ロシアの存在感は際立っている。口は勇ましいトランプ米大統領や優柔不断の習近平・中国国家主席に代わって、プーチンが主導権を握りつつある。

プーチン大統領の動きが注目されたのは先日、ドイツのハンブルクで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議だった。プーチンは会議の合間を縫って7月7日、トランプ大統領との会談に応じた。

意外なようだが、両大統領が会うのはこれが初めてだった。2人はそれまで4回、電話会談しているが、顔を合わせてはいなかった。初対面は互いのケミストリー(相性)を測る機会になる。

 

会談は当初30分間の予定だったが、始まってみれば、なんと2時間15分に及んだ。1時間を過ぎたところでメラニア・トランプ夫人が割って入り終了を促したが、それでも終わらず、プーチン大統領はその後の安倍晋三首相との会談に大遅刻したくらいだ。

両者はウマが合ったようだ。だが、相手を手玉に取ったのはプーチンの側だった。

報道によれば、両者が議論したのはシリア内戦の停戦問題やロシアの米大統領選への介入疑惑、テロや組織犯罪、サイバー攻撃などに取り組む作業部会の設置、さらに北朝鮮問題だった。このうち、日本にとって最重要案件は北朝鮮問題である。

プーチンは北朝鮮について、どんな姿勢を示したか。首脳会談に同席したティラーソン米国務長官によれば、プーチン大統領は北朝鮮の非核化を目指す方針に賛成したものの「方法とペースについて米国と相違がある」という見解を明らかにした。

プーチンはトランプ大統領との会談に先立って7月3、4の両日、中国の習近平国家主席とモスクワで会談している。この会談は近藤大介氏のコラムによれば、3日の会談は当初1時間半の予定だったのが「3時間半以上の密談」になったという(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52261)。

時間にこだわるようだが、時間の長さが話の密度に関わっているのは言うまでもない。それくらいプレーヤーが緊張し重大な局面を迎えているという証左でもある。